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「大衆の反逆」オルテガ =多数という「驕り」 [2019年02月06日(Wed)]
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3992
★今年度のマインドフルネス心理療法、自己洞察瞑想療法(SIMT)の講座
 管理者、経営者、研修従事者の受講もお願いします。仏教の歴史、マインドフルネスの各流派の違いも展望します。オルテガがいうように、こういうものは偏りがちです。そして、「つまらない」となりがちです。難しいでしょうが、SIMTは、10カ月かけて、テキストを学習し、実践し続けます。自分のため家族のため他者のため、一生、実践できるものです。

「大衆の反逆」オルテガ
 多数という「驕り」

 NHK Eテ レビの「100分de名著」で放送が始まりました。 毎週月曜日にあります。4日の放送は、水曜日にありますが、第1回はもう間に合いませんね。 (17日の真夜中0時10分から再々放送があります。) テキストで知ることができます。放送は、 2回目からごらんください。現代の世相もよく表しています。

 中島岳志氏の解説です。(評論家、東京工業大学教授)

 すぐれた人の意見をきこうとせず、 大勢でつるんでいることに快感を覚える「多数派」。しかも、大学の人間が主導。

 大衆は「慢心したお坊ちゃん」(p23)
「平均人」(p23)

 「「他人の意見を聞く」という習慣をもたない平均人は、個性を失っただけでなく、「みんなと同じである」ということに喜びを見出し、快感を覚えるようになっていく、と言います。」 (p24)

 「この大衆の原型とは、いわゆる庶民ではなく「大学の中にいる専門家である」」(p31)

 「現時の特徴は、凡庸な精神が、自己の凡庸であることを承知のうえで、大胆にも凡庸なるものの権利を確認し、これをあらゆる場所に押しつけようとする点にある。」(p25)

 大学人が、社会の発展を阻害することになっている。 なぜ、このようなことになるのか。

 「むしろ「専門のことしか知らない」ために複雑な思考ができなくなった人間、つまり専門家が社会をコントロールしようとすることによって、世の中に混乱が起きているのだというのです。」(p31)

 日本の大学の学問にもこれが起きていることを知っています。 仏教の学問がそうでした。一部の少数の学者が多数派の学者の解釈を批判してきました。なぜ、起きるのか、日本独特のよくない状況があります。

 「マインドフルネス」の科学もありそうです。アメリカでは、ポージェスのポリヴェーガル理論が、多数派となったマインドフルネスを批判しました。多数派は聞く耳を持つでしょうか。

 困るのは、庶民です。多数派が大学で学生や社会人と接触します。 深い学問を勉強できない。どこも、浅いものばかり押し付けられるおそれがある。 こうした学問の全体主義、画一主義、還元主義は、フランクルによっても、批判されたのに、繰り返しおこる。

 ここにも批判がある。
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3855
★認知的柔軟性の欠如

 それにしても、NHKの批評精神はすごいですね。多数派の学問に批判的な少数意見の名著を次々と発掘して紹介しています。大学ではなくて、NHKに学ぶべき? そんな馬鹿な! 大学とメディア。

 一般の国民に、広く深い学問を教えることに失敗している大学。これを改善するためには、どうしたらいいのだろうか。
 ビジネスならば、こんなことは起こらない。すぐれたものを買うので、低級な商品サービスを売り続ける企業は倒産する。

(続きます)


http://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
【目次】NHK Eテ レビの「100分de名著」
「大衆の反逆」オルテガ、中島岳志、NHK出版
 多数という「驕り」

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4115
(5)「リベラル」とは「最高に寛大」

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4112
(4)独断の叡智的自己、至誠の叡智的自己

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4110
(3)専門家によって失われた「教養」

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4104
(2)大衆の定義

http://blog.canpan.info/jitou/archive/4100
(1)すぐれた人の意見をきこうとせず、 大勢でつるんでいることに快感を覚える「多数派」。
Posted by MF総研/大田 at 13:41 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL