• もっと見る
«金沢でマインドフルネス瞑想療法士🄬の講座と鈴木大拙館の見学 | Main | (6)禅には「観」があるが科学にはない=西谷啓治 »
朝日新聞で西田哲学を紹介しています [2018年09月18日(Tue)]

朝日新聞で西田哲学を紹介しています

9月17日の朝日新聞で、西田哲学を紹介しています

https://www.asahi.com/articles/DA3S13682385.html
「西田哲学 西洋との格闘」

 記事は、西田哲学館の浅見氏や東洋大学の竹村氏の言葉を述べています。

 「日本に閉じこもらず、かといって西洋への違和感を無視せず、 世界の哲学に独自の考えを加えようとしていた」(浅見館長)

 竹村牧男氏(東洋大学学長)は「昨年、オランダであった研究会に参加すると、 エストニアの研究者らが西田哲学を論じていました。」

 「西洋の人間観や世界観が行き詰まりを見せる中で、西田は欧州人にとって、 哲学と宗教の世界に新鮮な視点を提供する貴重な存在なのでしょう。」

 こう述べておられます。西田哲学が世界中で研究されています。自己を究明する 禅やマインドフルネスの論理的基礎です。日本の禅やマインドフルネスの専門家が知らないではすまないのではないでしょうか。ACTにも、弁証法的行動療法にも、ビパッサナー瞑想の初期仏教(四諦八正道)にも「自己」の観察がありますが、日本のもの(禅や西田哲学)とは、必ずしも同じではありません。

 ブームの「マインドフルネス」の前に、日本には禅がありました。次に、 西谷啓治の言葉を紹介しますが、禅こそ「マインドフルネス」「自己の観察」なのです。 禅のいいかたはわかりにくかったので大衆化されませんでしたが、 自己の真相の哲学は確かです。
 自己の真相の哲学としては、日本の鈴木禅哲学や西田 哲学を羅針盤、全体の「海図」として展望して、観察の方法は「公案」「只管打坐」の方法ではなくて (これらは大衆化できなかったから)、ブームの「マインドフルネス」のように、わかりやすく説明して観察していく、 新しい実践を開発研究していけば、第一に、方向を日本人のものと乖離せず、第二に、西洋がおちいった二元観の 限界に突き当たらず、どこまでも深い「己事究明」「自己洞察」「観察」「マインドフルネス」 になると思います。
 千年もの伝統がある日本の禅、そして論理的に記述された鈴木と西田の哲学も大切にしたいものです。
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3572
★第3世代の認知行動療法の全体展望

https://blog.canpan.info/jitou/archive/3288
★日本的マインドフルネスの再興を

Posted by MF総研/大田 at 22:16 | 深いマインドフルネス | この記事のURL