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マインドフルネスSIMTのカウンセラーの本音 [2018年08月10日(Fri)]

マインドフルネスSIMTのカウンセラーの本音

 =うつ病が治らない・本人や家族の独断だが影響は自分家族の範囲
 =日本では心理療法が普及しない(患者が治る利益を得られない)・専門家の独断偏見・影響が甚大・多くの患者家族の救済が遅れる

 マインドフルネスSIMTのカウンセラーになっても、さまざまな本音 (執着、嫌悪、行動基準など)が形成される。 新しい知識を得たために、従来、もっていなかった本音を形成する。

長い間、うつ病や不安症などが治らなかった患者の対応をすることになるから、 支援活動の現場で本音が形成され、発動される。様々な患者さんがいる。 10か月の支援がないと治らない。そのような長期間かけて人間関係を維持しなければならない。 浅いマインドフルネスの理論や方法(それもある種の領域に貢献できる)を説明する研究者とも違うし、浅いマインドフルネスや呼吸法の体験 会(それもある種の領域に貢献できる)を開催し続けるのでもない。命がかかっている、もっと深い苦痛がある。うつ病や不安症などが治らないで、人生をかけて、自殺の 危険性を帯びてくる患者さんへの応対は簡単ではない。 種々の言葉が発せられるので、それに対して適切に「評価」して、 妥当な説明、手法の指導をしなければならない。
自分の力量の不足(*b)や自己嫌悪(*b)を起こすこともあり、 まれに、苦情を言われたり怖い思い(*b)をすることがあり、もう支援活動が嫌になり(*b)やめる 決意をする人もいる。長期間、感情を処理できないとカウンセラーをやめることになる。
患者は、「治る」ことを期待してくる。要望、要求がある。 マインドフルネスの体験会を開催し続ける場合とは、違う会話、日記による 訴え、回答がある。カウンセラーに本音、感情が起きる。 普通のひとが経験するのとは違う感情が起きる。
他の流派のマインドフルネスは、常に実践するものではなくて、クライアントにおしえる時だけ、教えるテクニックが多いであろう。しかし、SIMTは患者さんとの応答(面談、グループセッション、メール、日記指導など)のすべてで、カウンセラー自身が、自己の内面を自己洞察していなければならない。ポイエシス即プラクシスである。
SIMTのカウンセラーになっても収入は期待できない。 自分の収入を優先(*a)する人や、感情を抑制できない人は、SIMTのカウンセラーはできない。 精神科医や精神科看護師ならわかるであろう。

マインドフルネスには様々な流派があって、うつ病や不安症までも支援できるほどの マインドフルネスの支援者は実に少ない。マインドフルネスには扱う意識の階層や 自己の階層の哲学が違う。マインドフルネスのテクニックは、集中力の向上や再発予防の支援をするものと、うつ病や不安症などのただなかにある患者の「治るための改善」の支援は違うだろう。
SIMTのカウンセラーは、深い苦悩の人を扱うので、苦労が多く、本音や感情も渦巻く。それでも、患者さんの回復 した姿、自殺しないですんで社会で活躍していただく姿を見ることを「喜び」「生きがい」と感じて活動して くださる。
なぜ、こんな活動が必要になるのか。専門家がしないからである。やる専門家が少ない。専門家の本音がある。

  注(*)印は「本音」です。(*a)は好きである=執着系の本音で、(*b)は、 嫌悪系の本音です 患者さんにだけあるのではありません。すべてのひとにあり、専門家の本音は弊害が大きいです。本音を「ゴリ押し」することを強くいうと地位の低い他者を怖がらせて、他者の自由を奪い、市民の苦悩から解放される行動などを自粛させ救済を妨害します。

『マインドフルネス精神療法』創刊号、日本マインドフルネス精神療法協会、p45
大田健次郎「東洋哲学・実践にあるマインドフルネスの多様な局面」


http://blog.canpan.info/jitou/archive/3835
【New 目次】非定型うつ病のマインドフルネスSIMT

Posted by MF総研/大田 at 13:26 | 私たちの心理療法 | この記事のURL