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マインドフルネス心理療法の実践普及を妨げる深層意識・本音 [2018年08月08日(Wed)]

マインドフルネス心理療法の実践普及を妨げる深層意識・本音

 =うつ病が治らない・本人や家族の独断だが影響は自分家族の範囲
 =日本では心理療法が普及しない(患者が治る利益を得られない)・専門家の独断偏見・影響が甚大・多くの患者家族の救済が遅れる

 禅の哲学や西田哲学によれば、すべての人に、独断があります。科学、学問も執着すれば独断になります。たとえば、「〇〇はこれだけを主張した」という単純化した命題を固執して押し付けることも独断です。自分だけの信仰なら弊害はありません。信仰の自由ですから。
 しかし、地位、名誉ある人物が組織のメンバーや市民におしつけると弊害が大きいです。
 研究者が学問的論文の形で、命題の真理であることを論証したつもりです。しかし、選択的抽出、自己の立場からの解釈、選択的無視排除に基づく論文であることがあります。その個人が独断偏見をもつと、そういう論文が書かれます。科学的、学問的なよそおいをもって、メンバーや外部に従うことを求めます。フランクルが指摘した、全体主義、画一主義、還元主義です。

 西田哲学によれば、図のように、意識作用や自己存在について階層があります。 (ACTも独特の自己観を提案していますが)

 専門家は、叡智的自己ですが、そこにも「独断偏見」を持つ人がいます。専門家とは、ビジネス、スポーツ、政治、学問、医療、介護、宗教。心理、法律、マスコミ、NPO活動などすべての産業領域で働く(ポイエシス)ひとたちです。もちろん、学者、宗教者も独断偏見を持ちます。 だから、すべての階層のひとが「マインドフルネス」すべきなのです。図ですべての自己の階層に「マインドフルネス」が表示されています。独断偏見、本音でもって、他者に迷惑をかけていないか、他者が救済されるべきことを妨害していないか、など我利(自己の地位、名誉、収入、生きがい、面子など)優先の心理を観察しきづくのです。

 まず、非定型うつ病の患者さんの本音ですが、心理療法についての嫌悪(*)が強ければ、治りません。嫌悪(*)して、信じない(*)と課題を回避(*)して、真剣に実践しないので、治りません。マインドフルネス心理療法は、自己洞察ですから。カウンセラーからアドバイスを受けて、「自分自身で実践」するのです。嫌悪、不信、回避逃避などの本音(*)を観察して、さらに拒絶過敏にある本音(*)、不安過敏、怒りっぽいところにある本音(*)を観察して、反応パターンをかえていくのです。、 クライアントさん自身が,こういう 心理療法を信じ好きに思う気持ち(*よいほうの)=本音が重要です。 真剣にならないと治せません。本音が観方、考え方、行動に影響するのです。特に、課題の実践への行動に影響します。
(これは専門家にも言えます。自分はわかっているつもり(=*我見我執、本音)であると、すぐれたものを嫌悪し排除(*)します。それでクライアントに応対すれば、レベルのギャップのある問題の支援ができませんが患者のせい(*)にします。技術スキルの向上にはつとめません(*)。またあとで叡智的自己のところで考察します。)

  注(*)印は「本音」です。患者さんにだけあるのではありません。すべてのひとにあり、専門家の本音は弊害が大きいです。本音を「ゴリ押し」することを強くいうと地位の低い他者を怖がらせて、他者の自由を奪い、市民の苦悩から解放される行動などを自粛させ救済を妨害します。

L-8q3-種々の自己マインドフルネス2.jpg
『マインドフルネス精神療法』創刊号、日本マインドフルネス精神療法協会、p45
大田健次郎「東洋哲学・実践にあるマインドフルネスの多様な局面」


http://blog.canpan.info/jitou/archive/3835
【New 目次】非定型うつ病のマインドフルネスSIMT

Posted by MF総研/大田 at 08:02 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL