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宗教とは(5) 宗教の定義 [2017年10月25日(Wed)]
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3619
2018年度のマインドフルネス瞑想療法士🄬の講座
金沢、仙台、埼玉。受講できるほどの自己洞察ができるかどうか、入学試験のような事前チェックがあります。

宗教とは(5) 宗教の定義

 軽々しく「マインドフルネスは宗教を排除」したというが、難しいことを理解してもらえたでしょう。

 宗教哲学者による宗教の定義は、こうである。

http://blog.canpan.info/jitou/archive/2587 
★宗教である条件

A)救済の問題
B)絶対者の問題
C)信仰の問題
D)信仰に基づく行為の問題
E)真理の問題

 宗教とは何か、排除すべきなのか、「宗教」についての定義の別の視点から見る必要があります。(E)の真理の問題では次のことが言えます。

 別に述べましたが、人は平等であるといいますが、平等であるということは、宗教的だということ、つまり、各人の対象的評価がされるものを超えたもの(人格性、無分節、絶対的一者)がすべての人間にあるということです。それを基礎にして個人が成立しています。 人間の平等な人格、個人を西田哲学は説明できたと哲学者永井均氏はいいます。(⇒ http://blog.canpan.info/jitou/archive/2734 )

 そして、西田幾多郎博士は、禅という宗教は、それを体験的に確認するのです。自己根底の真の自己を「悟る」といいます。そのことは、鈴木大拙、井筒俊彦、竹村牧男氏などが確認しています。

 人間が平等であるという真理はどういうことなのかを禅では説明できます。大乗仏教も 勝義諦が人間の真理であると言ったことでしょう。これにより「死」の問題、人格否定の苦から解放されます。 そうすると、宗教とは、尊いものです。決して「宗教を排除したマインドフルネス」がすぐれているわけではないでしょう。 教育の場に、宗教はあまり歓迎されないのは、日本だけの特殊事情です。

 「マインドフルネス」の実践は、心理学でも精神医学でも研究されず、禅で実践研究されてきました。それは、ジョン・カバット・ジン氏が言われるとおりです。 禅は、さらに広く深く観察しています。一人で歩く、瞑想するような場面だけではなく、対人場面で、種々の煩悩(本音、偏見など)によって他者を傷つけないように、観察します。宗教の大乗仏教や禅に学ぶ観察実践方法がたくさんあります。歴史的に、すでに、検討ずみです。それを どのように現代に活かすか、それを検討すべきです。多分、アメリカでは始まっているはずです。 ジョン・カバット・ジンがいう「全体性」はなにか。MBSRは入口にすぎないという本体はどういうものか。

 「マインドフルネス」は「宗教を排除」したものという言い方は、宗教者に失礼であり、偏見を生むおそれがありそうです。
 深い宗教、大乗仏教や禅では、「仏教がわかった。こういうものだ。」と言葉で言って、そこにとどまると、それも「悪見」(苦からの救済を妨害する)になるといいます。見解は「思考」であり、行動化されていません。 「わかった」ということをもって、他者に支援活動という慈悲の実践に乗り出してみると判明するでしょう。どういう人の苦を解決できるかわかるでしょう。大乗仏教には、「大悲ゆえの当為」という哲学思想があります。現代言われている「共生」(「みんな違ってみんないい」で自由を認め共生する世界を作っていく)に西田哲学が貢献する可能性がを言っています。
この記事は、次の連続記事の一部です。
<目次>本音の観察
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3605

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Posted by MF総研/大田 at 22:00 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL