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本音の観察(1) [2017年10月12日(Thu)]

本音の観察
(1)本音と感情

 「マインドフルネス」は、無評価で観察するといいますが、実はとても難しいのです。

 「マインドフルネス」とは自分の意識現象を観察することです。マインドフルネスの流派のうちでも、自己洞察瞑想療法(SIMT)は「本音」の観察も行います。 (参照:大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社,p111)

 本音は、自分が見たり聞いたり、考えたり、行動したりする時に、それに影響する色眼鏡、フィルターのようなものです。原因の位置にあります。似たものに「感情」がありますが、感情は結果の位置にあります。

 ⇒図は、こちらに
http://mindful-therapy.sakura.ne.jp/m&a/101-honne-kanjou.pdf

 本音には、嫌悪系、執着系、不知無知系、不信慢心系、行動基準善悪判断基準系などがあります(p113)。強い感情が起きる出来事があったり、弱い感情でも繰り返し起こすと、やがて「本音」が形成されます。

 例をあげます。
 たとえば、「嫌悪」の本音を持っている誰かと話ししたり、仕事をしたりする時に、相手への嫌悪がありつつも、本来の任務をこなせば、満足という感情が生まれます。
 電車に乗ることに「予期不安」の本音を持つ人が、それを意識して乗る時がきて、実際不安の感情が起きながら、それでも乗ると、目的地に行くことができて満足の感情が生まれます。

 本音には、本音だと気がついていないものも多いです。生活習慣、病気や治療法についての独特の考え方、趣味、思想、学説などへの執着、好み、嫌悪があります。 本音は変えることが難しいものがありますが、自分勝手な「本音」であるということを理解しておいたほうが、対人関係の悪化防止や時には生命を守ることになるでしょう。本音があっても、価値実現の行動をします。

 本音は、病気の人にだけあるのではありません。すべての人にあって、家庭や組織、その組織の顧客などに迷惑をかけています。組織の活力を低下させています。本音とその悪影響を、本人が気づいているものと、いないものがあります。個人の本音・独断・エゴイズムが組織全体を崩壊倒産させることがあります。

(連続記事です。その1です)
<目次>本音の観察
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3605
(1)本音と感情 
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3606
(2)本音とは嫌悪、執着、行動基準など
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3609
(3)「マインドフルネス」の対象と観察の方法
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3610
(4)自分や他者を苦しめる本音が学問にも
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3611
(5)マインドフルネスのブームに便乗、誇大宣
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3612
(6)「宗教を排除した」という偏見
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3613
(7)宗教とは自己を知ること
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3614
(8)マインドフルネスはすべて宗教かも
 =臨床心理学は扱えないのではないか
  宗教の定義(1)
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3615
(9)「宗教」の定義(2)
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3616
(10)ビジネスなどの領域における専門家のエゴイズム=本音
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3617
(11)「宗教」の定義 (3)
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3618
(12)「宗教」の定義 (4)
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3620
(13)「宗教」の定義 (5)

☆自愛は他愛・他愛から共生へ
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3621
(14)大非ゆえの当為・共生(1)
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(15)大非ゆえの当為・共生(2)
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(16)大非ゆえの当為・共生(3)
 様々な意識作用・自己・マインドフルネス
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3629
(17)大非ゆえの当為・共生(4)
 様々な意識作用・自己・マインドフルネス・禅
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(18)大非ゆえの当為・共生(5)
 様々な意識作用・禅にあってブームのマインドフルネスに不足するもの
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3632
(19)大非ゆえの当為・共生(6)
 マインドフルネスまだ科学ではなくて技術であろう(1)
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(20)大非ゆえの当為・共生(7)
 マインドフルネスまだ科学ではなくて技術であろう(2)
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(21)大非ゆえの当為・共生(8)
 マインドフルネスまだ科学ではなくて技術であろう(3)

http://blog.canpan.info/jitou/archive/3795
(22)誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン

http://blog.canpan.info/jitou/archive/3797
(23)カミュの「ペスト」も「誰もが隠し持つ後ろ暗いボタン」を扱う
この記事は、次の連続記事の一部です。
<目次>本音の観察
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3605

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Posted by MF総研/大田 at 20:03 | 私たちの心理療法 | この記事のURL