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第3世代の認知行動療法(16)現代の専門家のエゴイズムの自覚 [2017年09月12日(Tue)]

第3世代の認知行動療法(16)現代の専門家のエゴイズムの自覚

 前の続きです。現代の各種産業領域におけるエゴイズムがすさまじいものです。 それを観察するのも、「マインドフルネス」のはずです。

  こちらに竹村牧男氏による 大乗仏教からの初期仏教(部派仏教)の批判の文をご紹介しました。
(竹村牧男氏「般若心経を読みとく」角川ソフィア文庫、2017年7月)

 大乗仏教は、エゴイズムの心理も観察して捨てよといいます。エゴイズムの心理は多数あって、法(ダルマ)です。初期仏教は、法執を捨てる実践は重視しませんでした。出家集団の中の四諦八正道でしたから。ところが、大乗仏教は在家者のための苦の救済でした。だから、在家集団が助け合いもすれば、闘争もします。一つの価値追及ではなかった。支配者と庶民、奴隷もいたでしょう。すさまじいエゴイズムで他者を苦しめたでしょう。 大乗仏教では、醜いエゴイズムの観察をして、抑制すべきであると教えました。 竹村先生の著書のp176からp215に詳しく解説しておられます。これらは、個人の煩悩、随煩悩とよばれて、エゴイズムの心理の列挙のようです。

 現代では、学問や技術や宗教が「組織」によって遂行されるので、大乗仏教が指摘したエゴイズム、煩悩も新しく定義列挙していかねば、社会はよくならないでしょう。組織における 独裁もエゴイズムです。フランクルが指摘した、学問や宗教や心理学、心理療法における全体主義、画一主義、還元主義もエゴイズムです。専門家が今もそれを犯します。個人と組織と社会という構造になって、 大乗仏教が指摘した「煩悩」にならって、現代のマインドフルネスのブームを良い時期として、 専門家の組織におけるエゴイズムを列挙して、それらをマインドフルネス(観察)して抑制する新しいマインドフルネス実践を 提案すればいいのでしょう。

 たとえば、内部告発者を差別する幹部のエゴイズム、正論をいう人を多数決で排除するエゴイズム。自分の悪事を隠蔽するために、それに気づいた人を組織の外に追放するエゴイズム。 多くの組織内における上司による部下の抑圧、人権侵害、 同じ集団内の同僚知人であるため、他の人が誤りであっても指摘しない、見て見ぬふり、かばう、どうしたらいいのだろう。 データの改ざん。様々なエゴイズムが無数にあるでしょうが、 有志が協力して、現代人の犯しやすいエゴイズムを体系的に整理するのです。 大乗仏教の煩悩の観察ではわかりにくくなった現代人のエゴイズムの心理を観察(マインドフルネス) し、気づき、抑制すべきことをいうマインドフルネスが必要です。

 すべての専門家が法律違反ではないが、仏教でいった煩悩、悪をおかします。他者を苦しめる行為、組織を腐敗させる行為にある闇の心理、悪の心理を観察し抑制(=マインドフルネス)しなければなりません。
 さもなければ、専門家のエゴイズムによって、弱い立場の被害者が苦しみ、うつ病になり、自殺においこむこともあります。
http://blog.canpan.info/jitou/archive/3461
★見て見ぬふりをする社会

「学者は平気でウソをつく」和田秀樹、新潮新書
「個人を幸福にしない日本の組織」太田肇、新潮新書


http://blog.canpan.info/jitou/archive/3549 
★第3世代の認知行動療法=多くの流派のマインドフルネス心理療法
Posted by MF総研/大田 at 21:25 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL