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(4)世界的な哲学者・西田幾多郎 [2016年09月06日(Tue)]
https://blog.canpan.info/jitou/archive/3422
10月2日、講演
 今の禅ではいけないといった西田幾多郎博士の実践論。いまなお、状況が変っていません。しかし、「マインドフルネス」ということが言われはじめました。従来の禅ではなぜ、だめなのか。 「後期西田哲学の実践論」(『宗教哲学論叢第一輯』宗教と哲学研究会)の抜き刷りを配布して、解説します。(2回目です)
マインドフルネスを教えるひとはすべて知っておいたほうがいいはずです。

【連続記事】
「哲学を知り実践するマインドフルネスSIMT」(4) 「世界的な哲学者・西田幾多郎(にしだきたろう)」

第3節 世界的な哲学者・西田幾多郎(にしだきたろう)

 西田幾多郎は思想輸入的・文献学的なアプローチを取らず、独自に哲学を展開させたと言われています。彼の著作は難解です。しかし、禅の実践から抽出された独自の哲学であり、「外国の哲学を紹介する学者」ではなく、自分で独自の哲学をした人です。10年以上、襌を実践して、東洋に見られた自己に関する哲学を論理的に記述して、西田哲学と呼ばれました。現代でも、世界的に注目されています。

  西田幾多郎は、現在の石川県かほく市森(旧宇ノ気町森)に生まれました。1870年6月17日(明治3年5月19日)に生まれ、1945年(昭和20年)6月7日)に病没しました。日本を代表する哲学者で、京都大学教授となりました。 同郷の鈴木大拙とは石川県専門学校(第四高等中学校の前身、のちの第四高等学校)以来の友人でした。若い時は、肉親の死、学歴での差別(東京大学における選科への待遇)、妻との一度の離縁など、多くの苦難を味わいました。

(続く)
【連続記事】
「哲学を知り実践するマインドフルネスSIMT」

「がん哲学外来」に寄せて
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【目次】日本のマインドフルネスの再興を
Posted by MF総研/大田 at 21:26 | 新しい心理療法 | この記事のURL