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マインドフルネス瞑想療法士の育成講座の2回目 [2014年11月17日(Mon)]

昨日、マインドフルネス瞑想療法士の育成講座

昨日、マインドフルネス瞑想療法士の育成講座の2回目でした。 年々、受講なさるかたのご職業が多様になり、受講態度も真剣になっておられます。 さまざまな社会問題があり、心の健康が大きく関係しています。マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)は、精神疾患の治療だけのものではありません。人を扱う人は、習得していただきたいと思います。日本的マインドフルネスは、日本人がはぐくんできた日本文化の背景になっている襌と哲学を現代に実践できるようにしたものです。意志的自己レベルのSIMT、叡智的自己レベルのSIMT、人格的自己レベルのSIMTまであります。
 意志的自己レベルのSIMTのマインドフルネス瞑想療法士の育成講座は、前期まで6回を標準にしていた講座を、今期から10回を標準とするように 再編成しています。哲学、神経生理学、うつ病の理解、実践が不足すると、他者の支援や社会的問題の解決に貢献する社会的マインドフルネスを創作できないおそれがあります。それで、10回にします。3単位、10回で、30単位です。(1単位90分)今期は、1日集中して、3単位、午前9時30 分から午後4時30分までです。これを毎月1回、10回行っていきます。来期は、2015年6月スタートで、第3土曜日です(原則、連休があれば変更)。
 2015年5月に、マインドフルネス精神療法の研究 発表大会があります。参考になさって、マインドフルネス瞑想療法士の講座をご活用ください。
 昨日の2回目は、「人生を生き抜いていく意志作用」でした。 毎回、概要をおしらせします。

2回目の概要もあとでアップします。

1回目の内容
=うつ病・自殺とマインドフルネス心理療法への期待

第1 テキストおよび資料
  • (A)  『マインドフルネスとは』非売品、日本マインドフルネス精神療法協会、大田健次郎
  • (B) 『自己洞察瞑想療法の基礎』非売品、日本マインドフルネス精神療法協会、大田健次郎
  • (C) 『図解 つらい「うつ病」』非売品、日本マインドフルネス精神療法協会、大田健次郎
  • (D)『うつ・不安障害を治すマインドフルネス――ひとりでできる「自己洞察瞑想療法」』佼成出版社、大田健次郎

    <ほかに参考資料>
第2 自殺の現状

第3 自殺の背景にあるうつ病

第4 うつ病の薬物療法の限界

第5 心理療法の限界

第6 新しい対策でも限界に遭遇するかもしれない

第7 なぜマインドフルネス心理療法か
    「マインドフルネスとは」
  • マインドフルネス、アクセプタンスについて、一応、欧米の心理療法者の定義があるが、絶対視 しないほうがいい。マインドフルネスで扱う問題や疾患が違うからである。定義は研究者によって 異なるが、いくつかの共通点がある。

  • 1)マインドフルネスとは
     その定義がマインドフルネス推進者の哲学、よっている仏教宗派によって違う
  • 2)アクセプタンスとは
  • 3)マインドフルネス心理療法の一部はアメリカで効果確認、だが適応症が違う
    • アメリカでは多くの研究者がうつ病、不安障害、依存症などの治療に、 マインドフルネス心理療法で治療効果をあげているものがある。
    • 「マインドフルネス認知療法」=これは再発予防法
       =3回以上繰り返すうつ病の再発防止(トロント大学)
       重症の段階を治すのではなく、寛解になった人が行う
    • 「マインドフルネス・アクセプタンスをおりこんだ行動活性化療法」
        急性期のうつ病が薬物療法でなくても治る(ワシントン大学)
        日本の自己洞察瞑想療法(SIMT)に類似する。
  • 4)欧米のマインドフルネス心理療法
    • 欧米には、多くのマインドフルネス心理療法がある
    • マインドフルネスおよびアクセプタンスの心理的技法を治療の根幹におく。
    • アクセプタンス・コミットメント・セラピー(ACT)、マインドフルネス認知療法、行動活性化療 法、弁証法的行動療法など
  • 5)日本の自己洞察瞑想療法(SIMT)も、薬物療法で治らなかったうつ病、非定型うつ病、不 安障害に効果がみられた。
    『マインドフルネス入門』(清流出版) p131-132。
    詳細は、 2回目に配布するテキスト『自己洞察瞑想療法(SIMT)による改善事例』 (日本マインドフルネス 精神療法協会発行)
第8 自己洞察瞑想療法の概要
  • 1)(テキスト) 自己洞察瞑想療法の基礎
  • 2)自己洞察瞑想療法( SIMT: Self Insight Meditation Therapy )
  • 3) 日本で創始されたマインドフルネス心理療法の一種、 1993年から提供開始。
  • 4)脳神経生理学、西田哲学(心、自己存在について論理的に説明している)と禅の実践に ヒントを得て宗教的用要素をいれずに、心理的なストレス対処、心の病気の改善に有効なものを 抽出して、精神療法として体系化。
  • 5) 種々の精神作用がばらばらに動いていくのを高次の視点からモニタリングして、自己自身の目 的にかなう行動を決意する「意志作用」を活性化させるような精神療法である。そのことができる ためには、種々の精神作用とその対象(内容)を「映し」「包む」「受け入れ」「放す」「目的への志 向」などの精神的なスキルの向上をはかる。
  • 6)心の病気には、不快事象をあるがままに包み映して受容するスキルの欠如と、回避逃避、 依存物への衝動欲求を感じながらも抑制して、建設的な行動を選択する目的志向の実践的な 行動のスキルが欠如している。心、精神、自己存在の探求哲学と脳神経生理学の理解と現実 に実行できるスキルがSIMTの中核である。
  • 7)感覚や思考(認知)レベルよりも深い意志作用の活性化であるから、理解しただけでは思 考レベルであり、改善しない。意志作用レベルの実践が必須である。
第9 マインドフルネス心理療法はカウンセラーのためにも

第10 日本のマインドフルネスは深いものがある
  • 欧米のマインドフルネス心理療法と違って、SIMTは東洋哲学、なかんづく、西田哲学を応用 している。実践も道元の「只管打坐」に自己洞察法を付加したもの。従って、叡智的自己レベルのSIMTから、最も深いとされる人格的自己のマインドフルネスまでも開かれている。
  • この講座では意志的自己のSIMTを扱う。この講座では、叡智的自己、人格的自己の展望を みるだけである。
  • 参考資料
    • 自己の階層(西田哲学)
    • 様々なマインドフルネスと西田哲学
    • 今後の展開

      この詳細は、後半で(7−10回のなかで)もう少し学習する。
第11 実習
  • 実際の支援ができるように、セッション1を実習します。
第12 脳トレーニングなどの実演
  • グループのクライエントに提供すれば、改善に効果がある可能性のある脳トレーニングをいく つか実演します。クライエントへのセッションやデイサービスなどに活用できる。
第13 受講生の皆様の課題
  • 呼吸法、行動時自己洞察などの課題を実施して、記録して提出する。
  • 課題を提出しないと、資格が 認定されない。上位の資格(商標登録出願中)にも進級できない。社会における信頼性を確保されるためである。自己洞察の不十分な実践スキルのないマインドフルネス者がクライエントにかかわると、つらい思いをしているクライエントの期待をそこねるから。

Posted by MF総研/大田 at 10:58 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL