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うつ病について知り自殺防止を(2) [2014年08月07日(Thu)]

うつ病について知り自殺防止を(2)

 うつ病は脳の病気です。重大な症状は希死念慮・自殺念慮です。 脳に障害が起きているために、社会的な生活が難しくなっています。 一時的な慰めでは、脳の病理は治っていませんので、自殺の危険はなくなっていません。 自殺を防止するためには次のことが必要です。
  • 脳の病気であるために、希死念慮・自殺念慮があること。うつ病に特徴的な症状であること。
  • 治療すれば治る病気であること。これは、かなり正確に伝えないと信じてもらえません。
  • 脳に障害ができたのは、つらい思考からストレスホルモンの分泌、そのために前頭前野の神経細胞を傷つけたこと、 そのために、思考判断力などの衰え、人と会話ができない、死にたくなる、こういうことを納得してもらうこと が大切です。
  • 薬物療法があり、2,3週間で症状が軽くなることが多いということも説明する必要があります。
 自殺したくなるのは、悩みがあるからではなくて、病気の症状のせいです。 家族、職場の人も勉強しておいて、悩みごとがありそうな人には、「まさか、死にたい気持ちはないでしょうね。」と 一歩踏み込んだ問いかけが必要です。
 薬物療法で軽くなってから、長引く場合、マインドフルネス心理療法があるので、それを試してみられることをおすすめしたい 。前頭前野のリハビリテーションにあたるような心のトレーニングをするので、前頭前野の神経細胞を使うことになり、 細胞やシナプスなどが再生する効果によって、うつ病が回復するのであると推測されます。

 事件、事故、災害の後に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が発病することがあります。 これも治らないと、仕事等に支障をきたすと悩むので、うつ病が加わって、自殺の危険があります。PTSDは、海馬、眼窩前頭前野の障害があると報告されています。
 被災されたかたは、多くの苦しみが重なっており、うつ病、PTSDが深刻であると思われます。本当に治すことが明らかな、治療法を受けられるように対策を取るべきだと思います。
 悩みを聴いてあげるだけのカウンセリングでは不十分です。病理が回復する積極的な「治療法」を提供しなければなりません。よくしらない人がかかわっていると、長引いてしまって、そのうちに何か大きな出来事があると症状を悪化させて、もう回復しないことを悲観して自殺されるおそれがあります。うつ病、PTSDを治すことができる医師、心理士を全国に配置していただきたい。
Posted by MF総研/大田 at 21:55 | 自殺防止対策 | この記事のURL