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NHK Eテレビで井上洋治さん紹介 [2014年04月27日(Sun)]
石巻で5月からのグループカウンセリングと講座。
★3月の講演会でお申し込みの方も、あらためてご連絡ください。

NHK Eテレビで井上洋治さん紹介

 3月逝去したカトリック司祭の井上洋治さんの話をNHKが放送した。NHKのホームページによれ ば、西洋で育まれたキリスト教を、日本人の心情に基づいてとらえ直し、イエスの教えを心に響く形で伝 えることに生涯を捧げたという。井上さんの神は、日本の阿弥陀仏信仰に類似しています。自分の悪も善もすべて神に包まれています。神のふところの中で安心して生きていけそうです。日本人の体にあった洋服に仕立て直したのだといいます。
 やはり、マインドフルネスと関係がある。いま、怒涛のごとく、西洋からのマインドフルネスが流れ込 んでいます。独特の哲学、精神風土を持つ日本人に真に根付くのでしょうか。  再放送があるので、ぜひご覧ください。

 NHKのホームページに「死」の問題にふれています。 「「死」の問題をきっかけに虚無感に苦しめられた井上さん」 「ローマで神学を学ぶが、西洋人の神や信仰のあり方がどうしても自分の身に合わない。」 「独特の信仰を見いだしていく。」

 同様のことを文学でしたのが遠藤周作です。私はその小説は共感できます。

 日本人は、マインドフルネスもまた同じことを実験していくでしょう。西洋流のマインドフルネスそのままで日本人が深い問題を解決 できるのかどうか。作り変えていくのか。
 マインドフルネスは哲学が理論の背景にあります。西洋哲学によるマインドフルネスを本当に日本人がなじめるのか、同じ歴史が繰返されようとしています。

 私も同じ道をたどっているようです。西洋哲学にはなじめません。日本の襌を実践してきた身には対象的なマインドフルネスになじめません。魂の底から救済される気がしません。もう長くない生命である私は学問的知識などは要りません。逆に現実に生き、死に行く生々しい実践する哲学がほしい、納得して実践し死にゆける哲学がほしい。
 マインドフルネスでも、東洋哲学を背景にしたというジョン・カバト・ツィンにはなじめます。ロゴセラピーのV・E・フランクルもなじめます。 ツィンやフランクルの哲学は東洋哲学、西田哲学に類似するからです。ただし、ツィンもフランクルも宗教レベルは扱っていません。だが、今の日本人には、死の問題のマインドフルネスも研究開発、提案すべきであると思います。東日本大震災で家族を失った悲しみ、定年後に多いうつ病・自殺、がん患者の自殺、終末期の死のメンタルな救済を必要とする人が多いようだから。

 東日本大震災の後、被災地の人々がフランクルをよく読まれると報道されました。 この未曾有の震災による深い苦悩を解決できる鍵がフランクルの実践的セラピーにあるかもしれないと直観され たのだろう。フランクルのように 深い哲学を日本人は生きてきた人が多かったのに、見捨てているように見えます。マインドフルネス者が再発見するのではないでしょうか。  日本にあった宝が埋没している。平面的な「心理学」でなく立体的な「精神学」「哲学」を応用したマインドフルネスが さまざまな問題を解決できる可能性があることをアメリカのマインドフルネスのセラピスト、ヨーロッパのV・E・フランクルが教えてくれた。深い精神療法には西洋哲学のものと東洋哲学のもの がある。 今こそ、東洋哲学が生かされるべき時であるという思いが強い。  マインドフルネスを日本人に根付かせるのはどうしたらいいか、心理や医療、福祉、教育、経済(企業社員のうつ病、自殺予防対策)の専門家が問われ ている。V・E・フランクルがいうように、人生から問われているのだろう。
 5月から被災地にいく。関東ではまだマインドフルネスを継続的に学び、治療を受けられるところは少ない。関東には根付いていない。東北地方にはマインドフルネスが根付くのではないかと思う。問題が深刻であり幅広いからである。
Posted by MF総研/大田 at 06:43 | こころを描く文学 | この記事のURL