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がん告知後1年以内に自殺するリスクが高い [2014年04月23日(Wed)]

がん告知後1年以内に自殺するリスクが高い

 国立がん研究センターの研究班が、がん告知後1年以内に自殺するリスクが高いと発表しました。  がんになっていないグループに対する、がん診断から1年以内のグループにおける自殺および他の外 因死のリスクはともに約20倍だったという。他の外因死とは、不慮の事故などでこれらの中には死因が自 殺であるかどうかの判断が極めて難しいケースが見受けられるという。

 一方、診断後1年以上経過したグループにおいては、自殺および他の外因死のリスクは1.0前後と、が んになっていないグループと違いがないほどに顕著に低下していたとのこと。

 私はうつ病の改善や自殺防止のために、マインドフルネス心理療法の開発、研究をしているのですが 、仕事、対人関係などから起きたうつ病については、『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』(佼成出 版社)にまとめました。

 これからは、被災地におけるうつ病、PTSDの改善と予防、それから、がん患者さんの心のケアのためのマインドフルネスにとりくも うとしています。

 そのような時に、この発表は以外なものでした。

 1年以上になっても、死の不安によってうつ病、自殺があるのではないかと思っていました。しかし、そう なるのは、告知後1年以内が圧倒的に多いのですね。 がん 患者さんのうつ病、自殺のメンタルケアは告知直後から1年以内に重点をおくべきなのでしょうね。
告知の後、直後から1年以内に実践していただくマインドフルネスとはどうあるのがいいのか、 考えていきたいと思います。
 この研究からわかることは、告知後1年以上たったら、通常の人のマインドフルネスによるうつ病の予防法でいいことになるようです。がんであっても、公刊した本のように、自分の価値のために生活すればいいわけです。1年以内は、特別の配慮が大切であるのです。1年以内はうつ病、自殺のリスクが強まるが、そこを乗り越えると自殺のリスクは低くなる。しかし、他の人と同程度であって不安や不快な症状はあり、マインドフルネスを用いる価値がある。
 いよいよ最期の段階にある「ターミナルケア」においても、マインドフルネスの心得があるのとないのとでは、大きな違いがあるだろう。
<目次>がん患者の心のケア、スピリチャルケア、うつ、自殺予防
Posted by MF総研/大田 at 20:18 | がん・ターミナルケア | この記事のURL