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人生の価値を発見していきる(7) [2014年02月06日(Thu)]
★本で自習なさってお られるかたへ
★3月22日、宮城県石巻 で講演会
 大災害の後に、長年月、うつ病、PTSDが。マインドフルネス心理療法で改善、予防の援 助をしたい方。今後、半年継続するか検討。
★2月22日、池袋での実習(受付7日まで)
★2月23日、蓮田での実習

人生の価値を発見していきる(7)

すべての人の一瞬一瞬の決断が世界を作っている

 人間の意志は偉大です。すべての人の一瞬一瞬に意味を発見して、価値実現への決断をします。すなわち意志が世界を作りま す。西田幾多郎は、自己はすべて「創造的世界の創造的要素」であると言います。西田哲 学を基礎にしたマインドフルネス心理療法では、このような自己洞察の哲学を帯びた実践をうながします。

 「自己は家庭を作る(創造する)要素です。自分の行動が家庭、職場、団体、近隣までも 変化させます。」 (大田健次郎『うつ・不安障害を治すマインドフルネス』佼成出版社、p132)

 身体症状や思考、感情などの心理的な不快なことに影響されて、衝動的行動をとりがち ですが、すべての人がそうするわけではなく、身体、心理の不快なことがあっても、家族の ため社会のために、一瞬一瞬、建設的な行動を決断することができます。決断は自由であり、衝動的行 動か意志的行動のどちらかをそのつど決断します。この時、自分は世界を作るという意識をもって、価値実現の行動を選択できる価値実現の反応パターンは、思考で理解できても、行動化できるわけではありません。
 うつ病、不安障害、緊張不和の家族には、このような価値実現の反応パターンが少なくなっています。毎日、価値実現の反応パターンを課題として実践して、社会を創造する意志的行動の反応パターンを身につけるのがマインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)です。
 「治ったらそうするさ」ではなくて、重症の人でも、意志的行動の反応パターンを繰り返し実行していると、症状が軽くなっていきます。そして、完治も夢ではありません。 うつ病、不安障害などは、価値崩壊の反応パターンを繰返すために、つらい感情を繰り返し興奮させて、そのような心理的反応パターンをもたらす脳神経回路の変調が回復しないので、治りにくいのですから。

ひとはみな一瞬一瞬決断する責任を持つ

 次は、フランクルの言葉です。

 「私が、どの瞬間も次の瞬間に対する責任を負っており、どの決断も--ごく 小さな決断で あれ、極めて大きな決断であれ--「永遠の」決断であることを知るからであり、私が、どの瞬 間においても、その瞬間にしかない可能性を実現したり喪失したりすることを知るからであ る。」(フランクル、山田邦男監訳 『人間とは何か 実存的精神療法』 春秋社、p93)

 うつ病で症状がつらくても、がんであっても、自分は、一瞬一瞬、家族のため、社会のた め、自分の成長のためのことを決断して行動することは、無数の可能性あるもののなかから たった一つを選んで、実現させたのです。世界(家族、社会的団体)をよりよく変化させたのです。世界を創造したのです。
 呼吸法をしながら、自分の心の動きを静かに観察します。そうすると、建設的なことをする ことなく、自分を嫌悪したり、境遇をうらんだり、人を不満に思ったりする思考をよく動かしていることに気づきます 。考えてばかりで、 つらい中であっても、家族のためになる小さなことをできるのに、あまりしていなかったことに 気づきます。つらさを家族にぶつける言葉を発するか、自分が使った茶碗を洗う(そうすると家族の手伝いですから家族が喜こびます)か、自分 にまかされています。自分の行動次第で家庭が変化します。周囲を住みよく作るか、自分の責任です。

心理より深い精神、意志

 つらさを感じるのは、身体や 心理の階層ですが、そのあと、価値崩壊の行動をするか価値実現の行動をするかは、 自分の決断にまかされています。どちらをとるか、自分に責任があります。自由です。意志 は、心理に抵抗できるというわけです。感覚、思考、感情の階層と意志作用の階層とは違うので す。精神(フランクルはこういいます)、または意志(フランクルが精神というものをSIMTでは意志といいます)は、身体や心理のレベルの苦痛に「抵抗」(フランクルの言い方)して、家庭や社会をよりよく創造できる決断をすることができます。うつ病などの人がこの反応パターンを継続すると、症状が軽くなったり、消失します。(SIMTの「意志」は、意志的自己レベルの意志と叡智的自己レベルの意志があります。さらに人格的自己の意志も。)
 思考レベルではないので、意志作用はそのトレーニングをしないとうまく使えません。


★生きがい、生きる意味、価値の種類、創造価値、体験価値、態度価値、さらに存在価値
Posted by MF総研/大田 at 22:37 | 今ここに生きる | この記事のURL