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人生価値の確認(4) [2014年01月10日(Fri)]
★いよいよ、13日、日本マインドフルライフ協会の拡大定例会
 当日でも準会員の登録ができます。

★宮城県石巻で、うつ・不安障害を治すマインドフルネス心理療法についての実習、講演
 企画中です。被災された方、または、被災の有無にかかわらず、石巻周辺でうつ病、不安障害を治したい方、援助したい方。虐待、がん患者さんの死の不安などにご関心のかたも。
ご参加の希望が多ければ、実現します。メールでご連絡ください。
☆ご希望があれば、岩手、福島でも。

人生価値の確認(4)

 =快は薬で得られても、喜こびは行動でしか得られない

 本でご紹介した、マインドフルネスの自己洞察瞑想療法(SIMT)では、セッション4で価値確認を行う 。うつ病になると、何もしない期間があるが、長くなると苦悩が増してくる。人は、外部に向かって自分で選択したことを行動していかないと、喜こびを得られない存在である。V・E・フランクルは、こういう。
     「価値の感情に充ちた志向だけが初めて人間に真の「喜び」をもたらすのである。われわれは今や、 なぜ喜びは決して自己目的ではありえないかを理解する。喜こびそのものは、喜びとしては志向され えない。喜びは「遂行現実」(ライアー)であり、ただ価値認識的な行為を遂行することのうちにのみ、 つまり価値把握という志向的行為の遂行のうちにのみ実現されうるのである。」 (『人間とは何か』ヴィクトール・フランクル、春秋社,p100)
 喜こびは、行為した結果の感情であるから、喜こびは、何か行動しないと得ることができない。 もちろん、行動のすべてから喜こびが得られるわけではない。苦痛の行動もある。一つだけでも、行動の結果、喜こびが得られるならば、生きている喜こびを得られるのだ。 生きていく喜こびを得るためには、7つの生きがい領域、家族・子育て、結婚・恋愛、対人関係、仕事 ・家事、教育、趣味・社会活動、精神面の成長の7つの流域において、何かの行動をしないと、喜こびを得られない。
 西田幾多郎も、客観界に自分の価値を見出していくのが人間存在であると言っている。  価値を実現できなくなると、うつ病になりやすい。ただし、価値は複数あるはずだから、一つの価値 が実現できないからと悩み過ぎず、他の領域にある価値を思いださねばならない。重要な価値でも、つまづきを感 じたら、その時乗り越えなければならない。人生はこの今の瞬間を満足していきたい。先を期待するこ とは、今が不完全だということを意味する。うつ病になると、治る見込みが立たないと、絶望のようであ るが、何かしないと喜こびを感じず、今の瞬間が不完全のように感じてしまう。そんなはずはない。 生きている今が絶対である。唯一・一度きりの今である。もし、次の瞬間に死ぬことがあったとしても、 この人生が不完全であるはずがない。たとえ、うつ病であっても、今できることがある。外部に何か価 値を見つけて行動することがある。
 うつ病の人が、呼吸法などの課題を始めたら、今が絶対であるから、今日、課題を実行できたら、行動したのだから、喜こびを得られるはずである。「まだ、だめだ」と考えるのは、マインドフルネスではない。否定、不満の本音をまた使って思考している。今、この一瞬が人生のすべてである。将来はない。 一瞬一瞬、すべき課題を行動できたら、価値が実現したのである。今日一日の課題、今、30分の課題を行動する。将来はどうなるかわからない。過去を思わず、将来を思わず、ただ、今しかない今を行動する。
 順調に生きていた人がうつ病になるのは、価値は持っていたのであるが、何かの出来事が起きた時 に、ある一つ、または2つの価値実現の意志作用を上手に使えなかったからである。価値実現の意志作用はとても大切である。すべての人がマインドフルネスを実践すべきである。人生には、さまざまな試練がある。成功していた人が、うつ病になる。エゴイズムに気づかず、犯罪を犯す。データ改ざんで、国民に迷惑をかけ、論文不正で世界の信頼を失う、そういうことを起すエゴイズム・・・。自分のエゴイズムにも気づき、観察し、行動などに影響させないようにする自己洞察瞑想のマインドフルネス。表層的なマインドフルネスから、深いマインドフルネスまであり、深い傷は深いマインドフルネスでないと治せない。日本には、最も深いものがあるといわれている。
Posted by MF総研/大田 at 21:16 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL