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4つ目の価値 [2013年10月09日(Wed)]

4つ目の価値

 フランクルのロゴセラピーでは、3つの価値が提案されていた。  セラピー(医療、心理療法)は、心の病気からの回復をめざすので、こ の3つなのだろう。
 ただし、主婦のように、健康な人は当然、家族のために働く価値を見出すひとがいる 。それをフランクルは創造価値に含めている。セラピーに限定しないマインドフルネスでは、4つ目の価値を別にしたい。人間存在、家族は、仕事関連の他の社会組織とは別の意義があるからである。
 フランクルの3つの価値、つまり、創造価値、体験価値、態度価値のど れにも入りそうもないが、現実には、深い意味で(創造という意味にはいりきらない)家族のために生きる人も多いだろう。実は 創造価値、体験価値、態度価値のほかに、すべての人がこれをもつだろう。セラピー(医療、心理療法)を超えたマインドフルネスでは、これ をも高く評価したい。セラピーではあまり問題にならないから、フランクルは、創造価値に含めて、別に立てなかったのだろう。
 これを存在価値とか人格価値と呼びたい。
私は、意志的SIMTの先に、叡智的SIMT、人格的SIMTを構想している が、存在価値は叡智的SIMT、人格的SIMTで、人の存在を愛することは重要な意味を持つ。
 かけがえのない人間存在を育成(子育て)することに価値を見出す。 夫婦間の人格に基礎を置く愛情に価値を見出す。住みよい家庭の形成 、維持に価値を見出す。これは、実に重要な価値である。専業主婦、共 働きの夫婦のどちらもでも、大切な価値である。他の創造活動は、期間限定であったり、代替がきくが、存在価値は代替不能である。
 これを軽視するところには、家族の人格否定、家族間の緊張、家庭内暴力、虐待、家族を心の病気に追い込む、離婚などが起きる。相手をどう見るか、どう扱うかによって、意志的人格さえも認めない、意志的人格、叡智的人格、かけがえのない人格的自己を持つものとみる、などさまざまな扱いがある。
  結婚せず一人で生きる人には、この存在価値としては、自己という存 在の探求に意味を求める人もいるだろう。もちろん、社会のための創造価値、体験価値、態度価値を生きるの は同じである。
 存在価値の実現のためには、読書、勉学、深い自己洞察実践、みかえりを求めない行動などが ある。家族のために行動することが自分の成長となる。自分が存在するだけで、生きていく喜びを持つ家族がいる。どうするのか具体的な実践はマインドフルネスの行動になる。
    (注)「ポイエシスは物を作ることであり、プラクシスとは行為すること、人に対して働くこと」(旧全集10巻160頁)

Posted by MF総研/大田 at 19:19 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL