CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«「外」からの眼 | Main | マインドフルネスの展開(2)垂直展開»
マインドフルネスの展開(1) [2013年09月20日(Fri)]
06-tenkai-s3.jpg

「人格」とは何か(11)
 さまざまな段階の自己

マインドフルネスの展開(1)

 マインドフルネスは自己と世界(もちろん苦痛が含まれる)はいかなるものであるかを どこまでも深く洞察していくものです。
 西田哲学によれば、自己の見方に、判断的自己、知的自己、意志的自己、叡智的自 己、人格的自己があります。我々は、真の自己と言われる人格的自己ま でを視野に入れていきます。個人個人が、 自己をどうみなしているかによって、世界の見方が違ってきます。そうすると、同じような現象であっても、苦しむ人とそうでないひとがでてきます。  現在(2013年9月)のところ、意志的自己レベルのマインドフルネスの 文書化ができました。自己洞察瞑想療法(SIMT:Self Insight Meditation Therapy)のセッション1から10までとして段階的なトレーニングによって、 意志作用を習熟します。これは、うつ病、不安障害、過食症などに適用 したところ、効果が見られました。 (⇒改善効果)
    『うつ・不安障害を治すマインドフルネス
       ひとりでできる「自己 洞察瞑想療法」』佼成出版社

今後の水平展開(1)領域

 SIMTのセッション1から10までの意志作用は、すべての人の用いるべ き心の使い方ですから、汎用性があります。よく用いていないと、心の病 気になったり、不幸になるおそれがあります。周囲の人を病気においこんだり不幸にします。だから、さまざまな領域に活用して いただきたいと思います。
 たとえば、大震災被災地の住民の心の病気の回復、いじめ、ひきこも り、働く人の燃え尽き予防、がん患者の死の覚悟、虐待防止、パーソナ リティ障害、愛する人を失った遺族の苦悩、その他多数あるはずです。 試験的に適用してみれば、ある程度の改善効果があるはずです。それ ぞれの専門家、援助者、ボランティアが活用していただくことを期待しま す。私どもはそれをお手伝いしたいです。

今後の水平展開(2)地域

 SIMTは、うつ病などに効果がありますが、自分の組織内で活用するだ けではなく、医師のように、これを用いて希望者には誰でも提供するオ ープンのマインドフルネス心理相談員は、限られた地区にしかいません 。福岡、大阪、奈良、山梨、長野、東京、埼玉などです。
 驚くべき遠隔地から飛行機で新幹線で、これらの元にクライエントが行 かれるという異常事態が起きています。近くのマインドフルネス心理相談 員でないと、交通費、時間の負担が大きく、お金の負担ができない人は 援助を受けられません。被災地にもマインドフルネス心理相談員がいれ ば、貢献できるはずです。
 そこで、すべての都道府県の専門家、援助者、ボランティアがこの手 法を活用して、その地区の市民のかたを援助していただくことを期待しま す。私どもはすべての都道府県にマインドフルネス心理療法(SIMT)が 普及するように活動していきたいです。当研究所だけではなくて、他の 地区にもマインドフルネス心理相談員の育成をできるシステムが必要で あると考えます。

マインドフルネスの垂直展開

 次に、垂直展開が必要であり、それのモデルを開発できないかどうか構想します。 人の苦悩は深いものがあり、たとえば、余命が6カ月と告知された人には、長期的目的を もって意志的行動をする意志的自己では、苦悩するばかりでしょう。 もっと深い苦悩を援助するマインドフルネスが必要になります。 (次の記事で)
「人格」とは何か 参考
Posted by MF総研/大田 at 13:24 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL