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「人格」とは何か(1) [2013年07月16日(Tue)]

「人格」とは何か(1)
 よく言われる「人格」=西田哲学は人間の根源を基礎に定義

 「人格」という言葉はよく聞く。どういう意味なのであろうか。 精神疾患にも「人格障害」がある。だが、西田哲学によれば、 人は自分とは何かと定義するが、最も深い自己は、絶対無を基礎にした「人格的自己」であるという。 「人格」はすべての人間の根源であり、傷つくものではないようである。
 「人格」が傷つけられたと苦悩する人々が多いのではないだろうか。 パーソナリティ障害の人と暴力の被害者、性犯罪の被害者、虐待された人す る人、いじめられた人、人種差別、男女差別、さまざまな差別に苦しむ人・・・ 。
 哲学者永井均氏は『西田幾多郎』(NHK出版)において、

 「 西田は、「私と汝」という論文で、少なくとも個人(あるいは「人物」とか訳される 英語でいうpersonの成立に関する限り、この問いに正面から答えたとみなす ことができる。そのことを通じてしか、個物ーー客観的個物ーーの成立につい て語ることはできないのである。」(p85-86)

と西田幾多郎を評価している。
 人間の根源は平等であるにちがいない。男女、職業、身分、病気などで差があ るはずがない。根源は平等とはどういうことか、平等でありながら、個々の違い、個性 がある。犯罪者や家族からむごい仕打ちを受けて「人格」が傷ついたように感 じる人も多いのであるが、苦悩する人も、人間の尊厳がなくなったはずがない。人間 の根源が傷つくのか。傷つくのであれば回復するのか。それとも、傷ついていないのか。西田哲学に学んで、深い苦悩を負った人の苦悩を軽く できないのだろうか。「人格」が傷ついたと思う人には、救済されるときはない のだろうか。 西田哲学が救済の可能性を示していると思う。
 日本には、人間の根源と人格の成立をあきらかにしたとみられる西田哲学がある。これをさまざまな領域で苦悩する人々を救済するマインドフルネスとして開発できないのだろうか。
「「人格」の基礎となる人間の共通の根源、絶対無に関連すること
「人格」とは何か【目次】 参考
Posted by MF総研/大田 at 21:32 | さまざまなマインドフルネス | この記事のURL