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うつ病はマインドフルネス心理療法で治る人がいる [2013年04月11日(Thu)]

うつ病はマインドフルネス心理療法で治る人がいる

 =薬物療法、多くの心理療法、精神療法を活用

 このブログは、うつ病や不安障害が治らない方もご覧になっておられる ようです。今回は、そういう方に申し上げます。
 うつ病は「病気」です。病気には、各種の治療法があります。 うつ病にも、さまざまなタイプがあるのでしょう。治療法、カウンセリング手法も違うものが必要になるでしょう。 私どものところにおいでになって、自己洞察瞑想療法(SIMT)を長く実践し て回復されたのは、生きる意味を喪失していた人ではないようです。 ロゴセラピーの適応の人とは違うのでしょう。
    (注) SIMT:Self Insight Meditation Technology/Therapy。マインドフルネス心 理療法の一種。西田哲学を理論的背景としている。

活動していた人

 生きる意味を家庭や仕事や勉強、趣味、ボランティア活動などで見出していた(創造価値、体験価値)のに、過労、ストレスでうつ病に なってしまった人。大震災でうつ病、PTSDになってしまった人。これ は、生きがい喪失ではありません。たとえれば、勤務していた、ふつうに 働いていた、さまざまな活動をしていた(創造価値、体験価値)けれど、過労、人間関係、ストレスなどでたまたま1年もかかる重病になってしまった。また、 復帰したいと願っている。こういう状況です。生きる意味を持っています が、病気になっただけです。こういううつ病は、SIMTで治ります。 「生きる意味の発見」の問題ではないと思います。ただ、家も、愛する人も、仕 事も失った多くの人は、大変苦しんでおられることと思います。新しい意味の発見の問題があるかもしれません。ただし、うつ病やPTSDが重いうちは、意味の発見は難しいのではないでしょうか。まず、うつ病を治すこと、それで、健康な心を回復してから、あるいは並行して、意味の発見にとりくまれながら、治すトレーニングもするのではないでしょうか。うつ病が重い間は、さまざまな精神症状があるので、「意味」の発見どころではないかもしれません。うつ病になった人でないと、わからないような、考える機能の渋滞状況があります。

学生

 また、学生などで、就職できないこと以外の原因で、うつ病や不安障害になってしまったが、治して就職 したいと思う人も同じように思います。生きる意味、生きる希望を持っていると思います。治らな いのが問題です。こういうタイプのうつ病や不安障害は、標準的なマイン ドフルネス心理療法で改善する可能性があります。学生でも、就職できないためにうつ病になった人は、うつ病や不安障害を治すことと、新しい意味の発見が必要になるのでしょう。 対人恐怖によって就職が難しいならば、それを治すか、それがあっても生きていける領域をさがすのでしょう。

がん患者さん

 がん患者さんの再発、死の不安も、自己洞察瞑想療法(意志的自己レベル)で乗り越えていた だけると思います。これで死の問題を乗り越えられないならば、フラ ンクルが紹介したような女性「運命に感謝している」と語る死の克服法 がありそうです。それは、もっと深い心理療法(叡智的自己、人格的自己レベル)が必要になると思いま す。

苦悩は多様だから、援助手法も多様であるべき、自派絶対視は市民をとじこめる

 「病気」は、積極的な治療法を受けるべきでしょう。「病気」でない悩 みは、別の心理療法やカウンセリングが効果的でしょう。それぞれの症状 に見合った治療法、カウンセリングが適しているでしょう。
 今、日本では、上記のような苦悩とは別のタイプの問題が起きているか もしれません。従来の支援法では効果がみられない状況なのでしょう。 3.11以前にも、自殺が多かったのに、3.11以後はもっと深刻な状 況にあるのかもしれません。新しい状況に応じた、新しい援助法を開発し ていかなければなりません。
 うつ病や不安障害には、さまざまなタイプがあるようです。いろいろな援助手法、 治療法があるので、一つではなくて、いくつも受けてみられるべきです。 絶望しないほうがいいです。うつ病や不安障害は治る可能性の高い病気で す。 専門家も自派絶対主義はつつしむべきです。人の智慧は限界があります。
Posted by MF総研/大田 at 22:05 | うつや自殺念慮の心理療法 | この記事のURL