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苦悩の受容 [2013年04月09日(Tue)]

苦悩の受容

 =フランクルとマインドフルネス心理療法

 次の記事でロゴセラピーの考え方をみました。  マインドフルネス心理療法と似たような概念に「受容」があります。 (D)です。
    (D)「苦悩を志向し、有意味に苦悩することができるのは、何かのため 、 誰かのために苦悩するときだけなのです。つまり、苦悩は、意味で満た さ れるためには、自己目的であってはならないのです。・・・ 私たちは苦悩を受容することによって、苦悩を志向するだけではなく苦悩 を通り抜けて、苦悩と同一ではない何かを志向するのです。私たちは苦悩 を超越するのです。」(p86)
 受容が類似します。マインドフルネス心理療法は、アクセプタンスとマ インドフルネスが両輪のように2つが重視されています。人生には、苦悩 がつきものです。苦悩のアクセプタンスがない限り、いざという時に、役 にたちません。成功していたかに見える人が、うつ病、不安障害になり、 自殺が起きていますが、苦悩を受容できなかったからでしょう。
 マインドフルネス心理療法は、苦悩(不快事象)を受容して、価値実現の行動をです。ロゴセラピーで「 苦悩 を通り抜けて、苦悩と同一ではない何かを志向するのです。」の局面が、マインドフルネスでしょう。哲学が、似ているのです。
 外的状況の受容、内的感覚の受容とは違いがあるようです。前者は、思 考や思想、哲学で短期的に受容に導くことができる可能性があります。し かし、うつ病や不安障害には、外的状況ではなく、慢性的な内的感覚に属 する「症状」(抑うつ症状、鉛様麻痺感、パニック発作、フラッシュバックなど)があります。これは、思考によっては短期的には、軽減しません。最近、脳神経 生理学的な変調が起きていることがわかってきました。 この苦痛は、長期的に持続します。この持続する苦痛を受容する心が必要 です。瞑想を用いて、長期的に持続する内的苦痛を受容しながら、意味、価値ある行動を します。マインドフルネス心理療法にも、価値実現の意志作用という概念 があります。価値も重視します。ロゴセラピーもマインドフルネス心理療 法も類似します。 お互いに、他の療法に貢献できる可能性があります。
 3.11によって、フランクルに期待があるそうです。ロゴセラピーの 普及も期待したいです。フランクルがいうように、一つを絶対現して他を 排斥するのではなく、類似する他を寛容で受け入れるべきです。他への扉 を開いておくべきです。
 なにごとも、苦悩するクライエント、市民のためです。世界のためです。 世界を創造する市民のためです。よりよい治療法ができるならば、自分の流派など消滅してもいいのです。 (続く)

フランクルのこと
Posted by MF総研/大田 at 21:15 | フランクル | この記事のURL