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マインドフルネス心理療法もさまざまなもの [2012年09月20日(Thu)]
マインドフルネス心理療法の本
『うつ・不安障害を治すマインドフルネス
   ひとりでできる 「自己洞察瞑想療法」』(佼成出版社)
が出版されました。
  うつ病や不安障害などを治すための新しい心理療法が開発されまし た。 それを紹介した本です。本で紹介した課題を実践すると治ります 。
毎日、少しずつ実践して、脳内に生じていた変調に変化をおこ して症状が軽くなるのです。
 最近、「マインドフルネス」を提供するというところが増えていますが、マイン ドフルネスを加えれば、必ずうつ病を治せるというものではありません。うつ病を 治すには、かなりの学習とうつ病を治すためのマインドフルネスのスキルが必要で す。たとえば、認知療法をかじった人のすべてが、うつ病を治すスキルを持つわけ でもありません。 クライエント(患者さん)の「治りたい」という期待を裏切るおそれがあります。 マインドフルネスのうち、どの手法(SIMTか、ACTか、弁証法的行動療法か、マイン ドフルネス認知療法かなど)で提供するか、どの団体 が認定したものであるか明らかにすると、治るレベルかどうかわかります。うつ病 を治すレベルでないマインドフルネスも多いのです。
 また、マインドフルネスを提供すると標榜しながら、部分的にマインドフルネス を指導するという方法もみられます。従来の認知行動療法の一部に、呼吸法をリラ クセーションの効果として取り入れた方法に似ています。これでは、うつ病が治る という心理療法とはいえません。そういう付加でうつ病の治癒割合があがったというデータもないはずです。
 うつ病には、希死念慮・自殺念慮があります。いい加減な知識で 重い患者さんを扱わないように、 患者さんのことを第一に考えた心理療法の提供方法を探索していくべきです。希死 念慮・自殺念慮のあるうつ病のためのマインドフルネス心理療法は、薬物療法と同様に、十分な理論と用法、用量があ るはずです。患者さんも人格的存在です。支援者の自己満足に利用してはなりませ ん。長期間、苦しい思いをしておられる患者さんの期待を裏切らないようにしなけ ればなりません。マインドフルネスには、(支援者側の)エゴイズムの観察、抑制 があるはずです。このことに、無関心のマインドフルネスでは、うつ病の患者さん の支援はできません。
 薬物療法を受けたのに治らないのと同様に、マインドフルネスを受けたのに治ら ないということが起こります。うつ病を治せるレベルのマインドフルネス心理療法 はどれかを認定し、それを学習した人を認定する制度を作りたいものです。日本人にあうマインドフルネス心理療法を開発すべきです。
 日本は、マインドフルネス心理療法の研究、実際の臨床が遅れています。 これから、実際に全面的に(部分でなく)試験的に提供してみて効果を確認して、手法を改良してさらに定型化していくことが求められている段階です。

当研究所の講座を受けて、当研究所の推奨する方法 (自己洞察瞑想療法(SIMT)) で行うことを約束する心理士、カウンセリング所を紹介(公開と非公開)するようにします。 そういう仕組みを2013年に発足させます。
Posted by MF総研/大田 at 09:20 | 新しい心理療法 | この記事のURL