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さまざまな領域に応用していく [2012年07月21日(Sat)]

さまざまな領域に応用していく

 日本で開発されたマインドフルネス心理療法の、 自己洞察瞑想療法(SIMT:Self Insight Meditation Therapy)は、 毎月セッションを進めてセッション10まで、基本的に自習していく ことで、うつ病、非定型うつ病、不安障害、依存症などを改善するこ とが確認されました。この詳細は、秋に出版される本で公開されますので、 全国の方に実践していただけます。これは、クライエントの人が自分 で自習できる人(カウンセラーの支援を受けるとしても月1回くらいで)を 対象とします。
 その課題の実践ができれば、改善していくのです。これは一般的なうつ 病、不安障害、依存症です。 この手法は、さまざまな領域に応用できると思います。 そのまま適用 するのではなく、手法の一部を抽出して、自習方式ではない方法で、 その領域の支援者が適用領域を拡大していく方向です。 (特定領域のうつ病はさらに深いマインドフルネスのスキルも必要ですが)
 高齢者のうつ・自殺予防、病院でのうつ改善・自殺防止、介護・リ ハビリ施設での心のケア、産後うつ病、がん患者の心のケア、学校に おける子どもの心の教育、教師のマインドフルネス、職場のうつ自殺予防、 精神疾患でも周辺領域への応 用などたくさんあります。
 マインドフルネスを適用するためには、いくつかの条件が必要です 。やみくもに適用することは、改善せずクライエントの利益に反しま す。
  • 支援者がその領域の問題を熟知していること。
  • その領域の神経生理学的な基盤がある程度、解明されていること 。
  • その神経生理学的な基盤と、マインドフルネスの手法で改善する 可能性があるか検討して、改善の仕組みを仮説として構成できること 。
  • 支援者がマインドフルネスの実践スキルを持つこと。 理解だけではなくて、自ら実践して体得したスキルであること。
  • マインドフルネスには、さまざまなものがあるので、 そのマインドフルネスと上記の仮説がマッチしていること。 (重い問題に、浅い手法はマッチしないということ。ウイルス性の病 気には、適合する薬が必要であるように)
 もし、「心理療法」という言葉に抵抗があるなら、 自己洞察瞑想法(SIMT:Self Insight Meditation Technology)を使っていただけると よろしいです。病気に限らず、すべての領域のマインドフルネス、アクセプタンスです。 心理療法としての自己洞察瞑想療法(SIMT)は、この一部を構成します。
 SIMTは、すべての人の心の探求である西田哲学をモデルにしているので、さまざまな領域に展開できると思います。これまでは、うつ病を主とした一 般的なカウンセリング、一般的なカウンセラー育成、講演でした。
 新しい領域への応用を開始します。ある領域の問題の改善に、1年ほどかけて、SIMTを応用 してみるプログラムを開始することになりました。本でご紹介する一 般的な手法をそのままには適用しないで、その問題に直接関わってお られる人と協議しながら進めていきます。私自身が関連するその領域 の専門家の方と協同で長期間適用していく興味ある方式です。新しい マインドフルネスの手法は必要ではなく(本で公開するもので十分) 、適用の仕方(私ができること、そのスタッフができること、内容、 頻度など)を工夫していく応用問題です。 そして、そこにうつ病の改善のスキルを持つ人、その領域での予防実践のスキルを持つ 人を育成して、私は去ります。 これは、全国にある問題で す。こういう応用問題が多いと思います。被災地でもそういう方式に なるだろうと思います。いつまでも、よその者が行くのではなくて、 その地区の人にスキルを持つ人を作ります。
 いくつかのマインドフルネスの流派があります。どれかを学習して、上記の条件を考慮なさって、心が関連するさまざまな領域でご活躍なさってお られる専門家の方も応用していただきたいと思います。 そういうことができるは、私のようにその領域(たとえば、女性の支援、学校のこと、介護のこと、など)を知らないもの、よそ ものではありません。できるのは、その領域を熟知して、クライエン トの信頼を得ておられる専門家のみなさま、地域のみなさまです。そこに、心を探求するマインドフルネスを取り入れたプログラムを開始するのです。
Posted by MF総研/大田 at 08:13 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL