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自殺の危機要因 [2012年07月10日(Tue)]

自殺の危機要因
 自殺は防止できる=家族ができることから行動を

 5年前の記事で、引用していた詳細を陳腐化したかもしれないと削除しまし たが、5年経過した今、見直してみます。 うつ病を治し、自殺を防止するためには、ご家族の協力が必要である という信念は変わっていません。この5年にも、ご家族の理解と協力 によって、うつ病を克服なさった事例を多くみました。  種々の悩み→うつ病→自殺
 この流れですが、実際に起きた例で、多かった要因を分析して、 NPO法人「ライフリンク」(清水康之代表)が『自殺実態白書2008 』に掲載した。学識者と弁護士、NPO法人代表らで作るプロジェク トチームが、04〜06年の自殺者計9万7 032人を分析して、各警察署で起きた自殺データを、市区町村単位 に再集計した。

10大危機要因、そのうち4つの要因が重なると自殺の危機高ま る

 ほかに、遺族からの聴き取り調査を行なった結果も分析された。
 自殺の理由は一つではなく、平均で四つの「危機要因」を抱えてい ることが分かったという。
 危機要因は

(1)うつ病(2)家族の不和(3)負債(4)身体疾患( 5)生活苦(6)職場の人 間関係(7)職場環境の変化(8)失業(9)事業不振(10)過労

の順に多く、上位10項目 で全体の約7割を占める。それぞれの要因は互いにつながっており、
    会社員なら「配置転換→過労や職場の人間関係悪化→うつ病」
    経営者なら「事業不振→生活苦→多重債務→うつ病」
といった経路が典型的だった。

家族の要因も大きい

 政策や経済要因が多いですが、これらは、職場、自治体、国などの 支援対策があり、今後も自殺予防の対策をすすめることができます。しかし、メンタルな 側面に関わる行動をしている視点から見ると、「うつ病」と「家族の 不和」に注目します。
 うつ病を治療する薬物療法、心理療法などがまだまだ不十分ということは繰り返し ています。うつ病を治療できる、認知療法、マインドフルネス心理療法を普及する対策を国はもっとすすめてほしい。国民もその対策を要求すべきです。いつ家族がうつ病になるかもしれない。治りにくい人がいますから。
 他の8つの要因からうつ病を段々、悪化させていき、家族が不和で あると一層、悪化させて、自殺に追い込まれる。もちろん、家族が不 和でなくても、うつ病が治らないと自殺する危機要因である。
 家族が不和であると、そのこと自体でうつ病を発症させることがあ る。しかし、それが第一要因ではなくて、他の要因でうつ病になった 場合、「家族の不和」があると、自殺のリスクが高まるというのであ る。なぜだろうか。
  • うつ病になると仕事、家事などができないことを責められる。( 不和であると)
  • うつ病を治すための協力が得られない。うつ病についての勉強を しない。無視、傍観に近いものになり、治療に結びつかない。(不和 であると)
  • うつ病の治療法にはさまざまなものがあるが、家族がどこまでも治す ための、適切な場所を さがす支援をしにくい。(不和であると)
  • 不和であると、自分が治る意欲が薄れる。家庭も不和、外部要因 でうつ病になった、そういう人には、自分から治して生き続ける意欲 が薄れる。内も外にも居場所がないからである。(不和 であると)

 家族の不和も、心理的なことだから、心理療法で改善できる。家族 が真剣になればである。家族を自殺に追い込みたくない、それができ るならば、不和を解消したいという真剣さがあれば。
 まだ、うつ病になっていなくても、「家族の不和」は解消しておく べきである。何かの出来事でうつ病になることがあるのだから。 不和ではあっても、まさか、自殺されるとは思わなかったと悔やむ人 が多いのだから。それほどまでに、うつ病が治らないのはつらいこと であるということを知らない人が多い。
 うつ病、自殺予防についての勉強をしておくこと、家族の不和を解 消しておくことが望まれる。この2つには、行政は介入してこない。それぞれの家族 の自覚しかない。

不和でなくても

 家族の不和がなければ、自殺の危機は薄くなる。しかし、不和でなくても、自殺があるのが、うつ病である。うつ病となった人が「家族に迷惑をかけてすまない」という自責感の思考を繰り返して、抑うつ症状を深めて、自殺がありうる。だから、家族がうつ病になったら、 近所の治療場所を家族が調べて、早期の治療につなげるのがよい。 そのためには、かねてから、うつ病について、治療法について、薬物療法がうまくいかない場合の心理療法をうけられる場所について調べておくといい。これも家族ぐるみである。
Posted by MF総研/大田 at 09:45 | 自殺防止対策 | この記事のURL