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自己洞察瞑想療法(SIMT)の入門(1) [2012年05月04日(Fri)]

自己洞察瞑想療法(SIMT)の入門(1)
 =マインドフルネス心理療法の一種
 =日本で開発された
 =西田哲学に基づく

うつ病や不安障害は対象的なものを嫌いおそれる

 私たちの心の作用、意識作用(見る、聞く、内部感覚を感じる、考える、欲 求する、衝動的行動、建設的=意志的行動など)にはさまざまなものがあり ます。 その作用に浅いもの深いものがあります。 うつ病や不安障害は、一般的に浅い作用(見る、聞く、感じる、考える)の対 象を嫌悪しています。 外的知覚(見る、聞くなど)、内的感覚(痛み、動悸など)を思考作用は対象 にするので、思考作用は高次の作用です。思考作用は何でも対象にします。視 線(社会不安障害にある)、職場がつらいとか経済状況(うつ病にある)、対人関係の悩みやプライド(これもう つ病)も対象にします。 知覚、感覚、思考作用などの内容(対象)が嫌悪的であると陰性の感情(怒り 、不満、嫌悪、悲しみなど)を起こして、神経生理学的な反応をもたらして、 うつ病の症状を起こします。感情が不安の場合、社会的行動を回避します(不 安障害=社会不安障害、パニック障害、PTSDなど)。
 意志作用は、こうした浅い作用(思考も意志作用より浅い)を現在進行形で 観察して(浅い作用を対象とする作用だから、作用の作用ともいいます)、自 分の人生の目的(不幸になりたくない。家族、仕事など)を思い出して、不幸 にならないような対策を瞬時に検索し選択して、不幸にならない行動 (身体行動、発言、建設的思考) に 移ります。その結果、不愉快なことがあっても、自分の目的を達成しています 。その連続です。意志作用は、思考作用よりも深い、高次の作用です。意志作 用は、思考作用をストップする命令もできます。思考よりも、意志作用が高次 です。いくらよいことを思考できても、行動できずに、苦しむ人が多いのは、 この理由からです。
 第2世代の認知療法は、思考の内容を変える心理療法です。昔はそれで治る メランコリー型うつ病が多かったから一定の効果をあげてきました。しかし、 最近になって多くなった非定型うつ病、不安障害には効果に限界があるので す。傾聴型のカウンセリングや認知療法を受けても改善しない人が出てきたのです。 メランコリー型うつ病は、思考レベルでよかったが、非定型うつ病も不安障害 も、意志作用レベルの問題なのです。次にもう少し説明します。

(続)
自己洞察瞑想療法(SIMT)の入門
Posted by MF総研/大田 at 19:31 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL