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自分とは何か=深いマインドフルネス [2012年04月26日(Thu)]

自分とは何か=深いマインドフルネス

 前の前の記事で専門家の苦悩について述べました。 専門家は意志作用を知っています。まじめに、真剣に、意志作用を行使して専門的 技術、専門的知識を駆使して社会に貢献してきました。しかし、それでも、燃え尽 き、プライベートでは悩みます。 専門的な技能、知識は対象的なことです。しかし、最も大切な「自分自身」を知ら ないのです。専門的な技術、知識に関係した生活が無限に続きます。無限の過程が 続きます。しかし、その過程を続けている「自分」を知らない、自己自身を自覚し ないのです(自己自身の自覚的限定に至らない)。
     「広義に於ける行為的一般者の底にある深い行為的自己は自己自身を見るといわ れないものであるから、かかる自己の自己限定はただ、無限の過程と見られるの外 はない、どこまでも自己自身の自覚的限定に至らないのである。」 (西田幾多郎旧全集5巻472頁)
 どんなに、専門的にすぐれた仕事をする意志的自己であっても、自分自身を知ら ない。何かをきっかけにして、「仕事をしているが何か満たされない」「まじめに やっているのに報われない」と自分自身の不安定さに悩むことが起きるのです。生 きている自分とは何だろう。自分は芸術家であるが、表現できて いるのだろうかと苦悶する人が出てきます。人を支援する活動をしているのだが、 うまくいかないと苦悩する人がいるはずです。
 形式的なマインドフルネス、アクセプタンス(M&A)、意志作用レベルのM&Aでは すまない問題の苦悩には、対象的M&Aではなく、自覚的M&A(自己存在自身のM&A)で ないといつまでも満足できなくなるでしょう。何かの修行らしいことを何年もするのに、決着がつかないことがあります。自分が問題なのです。
 そういう苦悩をかかえた人も多いのですから、そういう自己とは何かを探求する M&Aにはいっていくことになります。自己は、対象的な(どんなに高度な知識、技能 でも対象的です。自己自身ではない)ものがいくる充実していても、自己存在がわ からず、迷い苦悩する人が出てきます。 うつ病や不安障害などが改善したけれど、まだ自分自身がよくわかっていない(たとえば、自他不二と思えない)という人も、さらに探求すべきです。さもないと、前回の発症を上回るほどの事態がおきたとき、どうなるかわからない。 だから、そういう人は、深いM&Aを実践する 必要があります。日本には、そういう深い自己探求があります。
 家庭や社会の仕事を捨てて(出家して)寺などにどっぷりと入って修行するのではなくて、不快なことも楽しいこと(世界を創造していく、社会貢献して、自己実現の満足)もある社会の現実の中で、自己存在の探求の方針を持って、行動していくしかないのです。対象ばかりを追わずに、常に、どこでも、その時に働く自己自身を探求するのです。
<連続記事・目次>種々のマインドフルネス&アクセプタンス
Posted by MF総研/大田 at 19:19 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL