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種々のマインドフルネス&アクセプタンス [2012年04月01日(Sun)]
◆非定型うつ病はこんな病気
◆非定型うつ病はマイン ドフルネス心理療法(SIMT)ではこうして治す
◆非定型うつ病はマイン ドフルネス心理療法(SIMT)で治るわけ

<連続記事>
種々のマインドフル ネス&アクセプタンス

 (3)当為価値、存在価値(1)

 マインドフルネス&アク セプタンス(M&A)として、日米、多くのものがあります。仏教が種々 に分かれたのと類似します 。マインドフルネスはだいたい「何かへの集中」または「自己実現の 何かの行為」で、アクセプ タンスは大体「不快な何かの受容」です。だから、 そういう要素は、仏教やヨーガや武道、茶道などにも含まれています。しかし、 それが、何に向か う(行為の対象)か、何を受容するかによ って、種々のM&Aがあるのです。仏教もいろいろなものがあったのです。
 何にマインドフルネスするか、何をアクセプタンスするか。ものと、広さと深さに違いがあります。 そ のことによって、受容できる範囲と深さ、集中・行動できる範囲と深さが違ってきます。

 仏教や他の実践(武道、茶道など)では「真の自己」の探求をいうものと言わないものがあります。宗派と研究者によってさ まざまな解釈がありますので、 わかりにくくなっています。
 自己とは何かということは「存在」の探求です。作用、働きの問題ではありません。 自己は作 用を起こすもの、働きをするものです。 認知療法は、思考作用の内容を置き換えます。根底の自 己存在の探求はしません。それでも、うつ病や不安障害が治る人がいます。 しかし、自己洞察瞑 想療法(SIMT)では、思考作用を奥で見ているものを探求します。一段、深い作用です 。思考内容 は扱いません。思考作用をストップしたり思考を開始したり、感情を観察して行動し たりする統 合的な意志作用を扱います。
 もっと深いところへはいっていきます。自己存在は意志作用でもありません。 作用は作用(働き)に過 ぎず、自己は、意志作用を起こすもの(働きを起こすもの)です。 意志作用は自己存在ではなく、奥で意志作用を起こしているものがあります。
 SIMTをトレーニングした人は、つらい現実は必然で受容するしかないが、自分は自由であり意 志作用を起こすことができる存在であると自覚します 。こうして、死ぬしかないつまらない自分 と思っていた「意識的自己」(考えた自分、思考の産物)が妄想であって、事実で はなかった、 自分は、内奥に意志を起こして生き抜いていくことができる存在だということを実践的に体験し て、自己を愛します。自己評価が高まります。(心理療法的M&Aは、このレベルのM&Aです。意志的M&Aです)

学校教育プログラム

 こういうことは学校教育でも行えるはずです。「自分とは何だろう?」という授業です。 見る こと(作用)は自分ではない、考える作用でもない、行動もする、そういうすべてをするもの。 作用とそれが作る内容産物の違いを知る。考えられた自分は、本当の自分ではない。感情につい ても観察する。 自己否定や他者否定(いじめなど)をやめようなど。 さまざまな意識作用と、 意志作用までくらいは、実践的に観察するトレーニングをするのです。 つらい勘定が起きた時にも、包み込んで観察してもらう。感情がしずまってきて、不登校にならずに、 すむかもしれません。 西田哲学の場所の論理をやさしく教えるのです。西田哲学、東洋哲学が知られていないので、小 学生から西田哲学に親しむことができるかもしれません。そして、マインドフルネス、アクセプ タンスのやさしい実習もできるので、心の病気になりにくい子、日本文化の底にある西田哲学を 理解する人材に育つかもしれません。 学校の先生が研究してくださるといいテーマです。

それぞれの専門領域で活躍する人はさらに深い探求

 もう一段、深い探求が必要な人たちがいます。 スポーツ、芸術、政治、ビジネス、医療、福祉 、教育などの領域で成功していたかに見える人が スランプになったり、自分の才能・表現・技能の不足を嘆く事態になるとか、うつ病になったり、カル トにだまされたり、覚せい剤に関わる犯罪に手をそめたり、暴力をふるったり、自殺などが起 き たりしています。その専門職で収入、名声を得ている間は満足でも、それ以外のことや、 その職業から引退した時に、上記の悲劇がおきる専門家もいます。 その道(得意領域、専門領域)では、意志作用を十分発揮なさっていたのです。専門家になると 意志作 用をする自己のレベルでは、不十分な人がおられるのです。そういう人は、 厳しい試練にたえぬいた人です。すぐれた業績(マインドフルネス)をあげています。 意志的自己レベルのマインドフルネス、アクセプタンスは普通の人以上に備わっていると思われます。 もっと、深い自己存在の問題があるの です。意志的自己(自覚的自己)では、限界に達したので す。そのような自己をだめと評価するのは、意志的自己では受容しないので、意志的行動で挫折 している。そういう意志作用をさらに見ているもの(深い自己)が自分の内奥にあるのです。それを自覚しな い限り限界を感じる専門家がいるのです。だから、M&Aには、深さがたくさんあるのです。 受容で きる限度が違ってくる、働く(=マインドフルネス)深さが違ってくるのです。西田哲学がそう 教えてくれます。深い自己を探求した芸術家が日本には大勢います。松尾芭蕉、金子みすず、宮 沢賢治、高橋新吉、永田耕衣、・・・。
 哲学者では西田幾多郎、仏教学者では、鈴木大拙、そのほかにもおられます。
<連続記事・目次>種々のマインドフルネス&アクセプタンス
  • (続く)
  • 本を 出版します
  • Posted by MF総研/大田 at 08:08 | マインドフルネス心理療法 | この記事のURL