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新型うつ病をみな「非定型うつ病」とするのに反対 [2012年03月02日(Fri)]
新型うつ病をみな「非定型うつ病」とするのに反対

 最近、見たテレビや本のコマーシャルで、新型うつ病=非定型うつ病というような認識があると感じました。非定型うつ病=新型うつ病で、嫌いなことをしない、被害者意識で人を責める、わがままなところがあるという。これをしも、非定型うつ病という? 私は反対です。


 私がおあいする非定型うつ病の患者像とは違います。私があった非定型うつ病の人は、わがままではないし、鉛様麻痺感があって学校や仕事に行きたいのに起き上がれない。やはり誠実、一生懸命の人が多いです。パニック障害との併発が多く、被害者意識が強いわけではありません。

 抑うつ症状と快や意欲がないことが持続するメランコリー型うつ病以外のうつ病をみな「非定型うつ病」というのはおかしいのではないでしょうか。こんな報道や出版があると、非定型うつ病の患者さんへの風あたりが強くなってかわいそうです。メランコリー型うつ病以外のうつ病をみな「非定型うつ病」というのではなく、さらに区分をしないと偏見と治療法の間違いが広がるおそれがあるのではないでしょうか。ディスチミア型うつ病、逃避型うつ病などをあげるひともいます。報道にあった「新型うつ病」の病者像は、この2つに近いのではないですか。非定型うつ病とは違うのではありませんか。鉛様麻痺感がひどいうつ病は、楽しいことがあっても起き上がれませんし、遊びに行けません。わがままというわけではないようです。パニック障害と並存する人が多くて、決して他責、わがままな人ではありません。偏見を持たないでいただきたいです。メランコリー型うつ病以外のうつ病を、みな「非定型うつ病」とせずに、もう少し区分すべきだと思うのですが。そうでないと、周囲(家族、職場)の対応や治療法が違ってきます。自殺に追い込むことになりかねません。非定型うつ病で鉛様麻痺感がなかなか改善せず、それが長期間続くと学校や社会復帰ができませんので、周囲が理解しないと、抑うつ症状が悪化して自殺もあります。

 非定型うつ病について、診断基準のA)気分反応性だけを強調して患者さんを追い込まないように、権威ある専門家が発言してほしいです。
Posted by MF総研/大田 at 17:06 | うつ病 | この記事のURL