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東日本大震災の被災地支援事業 [2012年02月09日(Thu)]

東日本大震災の被災地支援事業

 2月6日、埼玉県庁で、被災地支援事業の募集説明会がありましたので、 いってきました。 補正予算8.8億円の規模で被災地支援のプログラムが募集されるそうです。 私どもも、現地にマインドフルネス心理療法(SIMT)のスキルを持つ人の育成、受講を 希望する患者さんのカウンセリングを開催して、被災者の自殺予防のお手伝いをしたかったのです が、4月からの活動は断念します。
 マインドフルネス心理療法のスキルの移転、うつ病やPTSDの方の治療支援の事業は、相当長期間 になり(何度も行く必要があります)、交通費、宿泊費が高額になりますので、助成金がないと難 しいようです。 他の地区の場合、受講者から参加費をいただきますが、被災県のかたにはご負担いただくわけには いかず、また、弱小のNPOでは、資金がありません。 今回の募集では、助成金を受けるために、次の要件を満たすことができないため、応募できません 。これから準備して、夏か来年から現地で活動したいです。今回は国の予算で被災の3県に配分さ れます。県外の私どもが参画する事業に助成を受けるには、
  • 被災県にあるNPO等と県外のNPO等を構成員とする協議体
を作り、私どもも参画することです。応募締め切りは、今月末までです。協議体を作る時間がありませ んので、 被災3県で4月からマインドフルネス心理療法(SIMT)講座やカウンセリングを行うプログラムは見 送ることにいたします。
 過去の大震災の経験から、 被災地では、うつ病や不安障害(PTSD,パニック障害など)が治りにくい状況は数年から10年も続く(そして自殺が増加する)問題だといわれていますので、今後3年ほど(私どもが高齢のため)被災地で活動する準備をします。支援プログ ラムの案を作って、被災県の団体(看護学校や心理学部のある大学やNPO)に提案して、協議体を岩 手県に設置して、来年に助成金を申請して連携してマインドフルネス心理療法者(看護師、心理士 )を無料で育成する事業をして、現地のNPOとしてのマインドフルネス心理療法センターを設立したいと思います。今年 は案を作って送付して、関心ある学校には、説明にうかがい、協議体を作ります。マインドフルネス心理療法(SIMT)は、あまりしられていませんので、関心のある学校は少ないでしょうが、1校はあることを念願します。
 1年目は、岩手県内の看護師、心理士10数名に無料でマインドフルネス心理療法(SIMT)の講座 を提供する。並行して病気の方の治療支援を行う。
 2年目は、その人の幾人かでマインドフルネス 心理療法センターを設立して、被災地のうつ病や不安障害の方の治療支援を開始。私どもは背後で会議体の形で支援者(1期生)をアドバイスする。患者さんとは対面しない。 1期生には、SIMT中級講座を提供。また新規に支援者育成講座を開催(初級2期)。
 3年目に、第3期生の支援者育成講座(初級)と2期中級、さらに、その現 地の人(1、2期生の中の一部)がカウンセラーを育成できるまでに理論とスキルを上達させるよう上級講座を教育する。周囲のNPO,,企業などとの協働事業を広めて、支援活動内容も拡張していく(デイサービス、長期の入院合宿受け入れ、在宅での出張治療サービス、うつ病自殺予防事業も)。 このことにより、看護学校の先生やNPOの構成員が、将来、自校(看護学校や大学、NPO )で、マインドフルネス心理療 法を教えることができるようにする(マインドフルネス心理療法のスキルを持つ精神看護師、心理 士の育成)。 3年で地元の人で自立して 私どもは去ります。 現地にかなり大規模なマインドフルネス心理療法センターを作り、関連サービスの付帯ビジネスの復興(多少の雇用も)に貢献できればいいと思います。 概要はこんなところです。岩手県の看護学校の先生や私どもが協議体の構成員になり、国や県の助 成を申請します。私どもは、地元の方が自立できるまでの3年間、毎月、3,4日滞在します。こ のような案です。
 少数、被災県の方から、カウンセリングの希望をいただきましたが、実現するのはもう少しかか りそうです。申し訳ございません。それまでの間は、もし埼玉県においでくだされば、カウンセリ ングを受けられるようご相談させていただきます。
 地元に専門家を10人育成すれば、1年で500人くらいの患者さんの支援ができるでしょう。 3年目以降、カウンセラーが育成されていけば、何千人もの患者さんの支援ができるようになるでしょう。マインドフルネス心理療法(SIMT)は、1年で支援できるようになります。もちろん、支援者になりたい人が、心理療法で用いる手法を自分で、実行して習熟していただくことが条件です。理屈は簡単ですが、習熟するには、相当の時間自主的にトレーニングしていただきます。たとえば、血管を縫合する医師の技術はきっと理屈は簡単でしょうが、実際に間違いなくできるようになるまでは、模型や動物を使って、何百回も実際練習をするでしょう。それと似て、マインドフルネス心理療法(SIMT)は、理論を理解するだけでは習得されず、実際、トレーニングをします。だから、1年近くもかかるのです。患者さんが治すのも、支援者になるためにも。

Posted by MF総研/大田 at 21:13 | 自殺防止対策 | この記事のURL