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心の病、医師への不信と完治しにくいうつ病、不安障害 [2012年01月26日(Thu)]

心の病、医師への不信と完治しにくいうつ病、不安障害

うつや不安障害が治りにくいひとがいます。2009年に、 NHKが心の病気の治療法の現状を紹介しました。本も出版されました。 状況はまだそれほど改善していないでしょう。最近の 朝日新聞(1月10日)でも、同様の注意点を掲載しました。
    「心の病、医師見極めて 治療への疑問、セカンドオピニオン活用」
という記事です。 北里大学宮岡等教授の監修で 「心の病気、こんなときは主治医以外にも相談を」 として、「初診の時」と「治療を続けているとき」 に分けて、チェックポイントが紹介されています。 基本的には、短時間の診断、多剤投与、説明がない、長期間改善しない時です。 うつ病の症状らしくても、他の病気 (発達障害、認知症)の可能性もあるのに、よく きかないで、抗うつ薬を処方され続けることもある。 では、疑問に思ったら、どこに相談すればいいか。 記事では、保健所に相談することをすすめる。また自治体で相談窓口を設けているところ(相模原 市)もあるという。
 以上が、記事の要約です。

 うつ病は薬物療法でいったん軽くなるものの、再発が多くて、完治率が高いわけではありません 。心理的ストレスで発症することが多いのだから、薬物療法で軽くなっても以前と同等の心理的ス トレスを受ける現場に戻れば、再発するのは当然でしょう。発症した環境を変えるか、本人の受け 止め方をかえるかしないと再発するのです。
 うつ病、非定型うつ病、双極性障害、認知症、パーソナリティ障害では 薬が違うので、よく患者さんの訴えをきかないと 違う薬を処方されて、長引くこともあります。 認知行動療法で治ることもあるのだから、それをさがすの も選択肢の一つです。再発防止には、環境を変えるか、認知行動療法でストレスへの耐性を 高めることが必要です。それが説明されず、薬が処方されるだけの悲しい目にあっている患者さん が大勢おられるようです。不安障害もそうです。 うつ病も不安障害も慢性化してしまっています。自殺が減少しない理由の一つだと思います。
 この現状を打開するには、どうしたらいいのでしょうか。心理療法が有効なのですが、全国的に 誰がそれを推進しているのでしょうか。医者の経営が成り立たないとか、臨床心理士が提供しても家族の生活が成り立つほど安定した報酬をえられるような仕組みではないので、若い医師や心理士の専門家が参画できません。 東日本大震災の地域では、増加していない自殺が、他の地区で減少していません。毎年3万人です!! 治れば、まだ新しい生活ができるのに。

被災地には特別の治療支援制度を

 さらに、東日本大震災の被災地で、うつ病、不安障害が増加するのは、阪神淡路大震災の教訓か らわかっているのです。もっとひどい苦痛が押し寄せています。薬物療法以外の治療体制を作って いただきたい。心理士や医師が報酬を得られにくい現状では、特別の配慮が必要です。
 精神科看護師に,認知行動療法やマインドフルネス心理療法の教育を行って、そのサービスに診療報酬を与える制度や、心理士や一般募集のボランティアに教育を行い、そのサービスを有料で提供して提供者の収入とし、カウンセリングを受けた患者さんに県や市町村から、補助金をあげる制度はどうでしょうか。または、助成団体から補助金をもらう方法で資金を提供できる団体がないでしょうか。被災地では、かなり大勢のうつ病や不安障害、アルコール依存症が起きそうですから特別の制度がほしいです。
Posted by MF総研/大田 at 19:58 | うつ病 | この記事のURL