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(テレビ)ワーキングメモリ [2012年01月21日(Sat)]

(テレビ)ワーキングメモリ

 1月16日に、NHK総合テレビ(あさイチ「物忘れよ さようなら」)で、ワーキングメモリ(作 業記憶)について紹介しました。 大阪大学の苧阪満里子教授の指導で、ワーキングメモリの機能が働く場面を実際に体験していまし た。 文章を読みながら、その中の単語を記憶しておく。10〜30秒短い今の瞬間に記憶している働き です。長期記憶ではなく、30秒以内の短い時間に記憶する機能です。声を出して読むという作業 をしながら同時に、単語を記憶していて、再現するという、同時に作業と記憶を両方とも行う心の スキルです。紙にメモしないで、覚えておく。 これが衰えると、仕事や他人との会話がスムーズに進行しなくなります。ワーキングメモリの働き をする脳の領域は、主として、前頭前野です。
 番組では、次の場面でワーキングメモリが活性化する(つまり前頭前野が動く)ということが紹 介されました。
  • 料理(ちょっと工夫する場面)。 ちょっと違うことをする。慣れないことをする。家事、子育て、笑顔で会話。囲碁・将棋。絵本を 読む。買い物をするのに、メモに書かないで頭に記憶しておく。(小泉英明理学博士)
  • スロージョギング(時速9キロ程度)(歩くより前頭前野が活性化)
    週に1時間、半年続けると前頭前野の容積が大きくなったという(久保田競京都大学名誉教授)

高齢者の認知症の予防に期待

 幼児期からワーキングメモリの活性化をはかる教育が紹介されました。 勉強ができるよりも、社会への適応力の向上になるという。長期記憶は、試験に出る知識を記憶し ておくようなもので、成績に影響するが、ワーキングメモリはそれとは違う。
 ワーキングメモリの活性化のトレーニングを、私はマインドフルネス心理療法(SIMT)にとりいれ ていますが、 認知症の予防、改善にも期待されています。
 ワーキングメモリ(作業記憶 )は高齢になってもトレーニングによって鍛えることができます。高齢者がワーキングメモリを鍛 えると 認知症にもなりにくくなりそうです。
 鎌倉の高齢者デイケア施設での、後だしジャンケンなどの脳トレーニングが紹介されました。 「高齢者の認知症の予防に効果があるのではないかと期待されています」という。 楽しく遊ぶようなことをしてワーキングメモリを使うプログラムを行うのです。 内容は、私たちが蓮田市の3つの施設で行っているのと同様です(*)。
 東京都千代田区介護予防教室でもワーキングメモリの活性化のトレーニングを3カ月やったとこ ろ、認知症の改善の効果があったそうです。認知症の疑いのある人や軽度認知症の疑いのある人が 健康状態になったそうです。
 脳活性化トレーニング、ワーキングメモリのトレーニングは、回数を多くしたり、程度に応じて グループわけして提供(*)すれば、認知症の予防や改善に効果が期待されます。

(*)トレーニングの種類で難易があります。ワーキングメモリの機能が低下している可能性のある 人は、ついていけないと落ち込みがちになります。参加者の程度を考慮してすすめるのがいいよう です。私どもは「心の健康体操」として3か所で行っているのですが、程度が違う(認知症ではあ りません。認知症ではなくて、70歳代、80歳代、90歳くらいでは足腰の動きや理解の程度が 違うのでできる脳トレも違いがある)ので、ゆっくりやるとか、説明のしかたを変えています。あ まり大勢をいっしょにやると、おちこぼれの人、参加しないで見ているだけ(できなくて 内心では悲しくなっているかも)の人ができてしまいそうです。
ワーキングメモリの参考書
最近、テレビで、呼吸法やマインドフルネス心理療法のいい効果が紹介されますね。
Posted by MF総研/大田 at 16:51 | 注目の前頭前野 | この記事のURL