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マインドフルネスには種々ある [2012年01月11日(Wed)]

本の原稿

 春の頃、自己洞察瞑想療法(SIMT)の本が出版されます。 昨日、原稿を出版社に送りました。頁がオーバーしている可能性があり、 一部削除、簡素化の手直しがありますが、 これは簡単にできます。地方展開の合間をぬって、手法の再編成をすすめて 原稿を少しづつ書き進めましたが、1年以上も遅れてしまいました。 出版社に大変ご迷惑をおかけしました。 出版とは大変難しいものですね。

マインドフルネスには種々ある

 ホームページで見ると勘違いなさっておられる人がいます。マインドフルネス総合研究所の心理療 法は、 MBCT(Mindfulness-Based Cognitive Therapy)ではありません。MBCTは、3回以上再発を繰り返し て今はほとんど軽くなった人の「再発予防」プログラムです。
 マインドフルネス総合研究所のは、SIMTです。自己洞察瞑想療法(SIMT:Self Insight Meditation Therapy)です。そして、グループセッション、講座のテキストで公開しているのは、うつ病、不安障 害、過食症のための自己洞察瞑想療法(SIMT)です。再発防止ではなくて、治っていない人、重症期にある患者さんの「 治療」プログラムです。治った段階の予防プログラムだと簡単です。「治す」よりは。
 マインドフルネスには種々の流派があり、単に、形式的にマインドフルネスの技法を とりいれているものもあり、心理療法になっていないものもあります。 背景の理論も違っています。 自分が受けているのは、SIMTかMBCTかACTか、MBSRか、弁証的行動療法かちゃんと知っていたほうが いいです。 それぞれ得意な適応症がありますから。SIMTだけが日本で開発されたもの、他は外国で開発されたものです。
 私の考えでは、マインドフルネスが、心の病気、病理レベルを治す心理療法になるためには、 5つの条件が必要であろうと考えています。  日本には、色々なカウンセリング技法がありますが、それぞれ、それだけでは「心理療法」になっ ていないものがあります。「心理療法」ではないから 、程度が低いとか、否定しているわけではありません。 心の病気以外の領域のカウンセリング、相談に多大な貢献をしています。 しかし、「心理療法」は、狭い分野(心の病気)に顕著な治療効果を出すものです。 心理療法にするならば、「うつ病の治療のためのXX(その手法)」として、 うつ病の病理論、XXのカウンセリング技法で治る原理、その原理と技法との関係を説明する理論が必 要になるでしょう。
 マインドフルネス心理療法で定期的に病気の治療のために徹底して行っているところは、 ほとんどないようです。検索してもみつかりませんから。 マインドフルネス心理療法は中途半端でやるといい効果がでません。
 今、途方もなく遠いところの人が希望されます。うつ病、不安障害、過食症などを治すマインドフ ルネス心理療法を、常時、提供する心理士、看護師を増やして、どの県でも受けられるようにしたい ものです。
 うつ病、不安障害などをよく知り、「治す」効果のある「心理療法」を提供できる専門家が必要です。種々の悩みごとについて幅広い知識は必要ありませんが、心の病気の深い知識と治す心理療法を提供できる人です。そういう医師、看護師ならば、健康保険で受けられるようにしていただきたいです。長期間、薬づけにするのでなく、心理療法の併用です。 10年も20年も薬を飲みつづけるのでは、本人がかわいそうですし、保険の財政も厳しいです。半年ほどの薬物療法で治らないならば、心理療法の導入を。早い段階で心理療法を提供すると、再発が少なくなると思います。10年も薬を飲んで、苦悩の回路を過敏にした後ではなくて、 半年、1年ほどたった時点で早い段階で、心の使い方を変えるのです。

被災地のほか全国に治すスキルを持つ人材が

 自殺は、種々の領域の悩みから起きるので、その解決支援のカウンセラー(これは全国にたくさんおられる)と病気を治すカウンセラーの両方が必要です。治すカウンセラーが極めて少なく、薬物療法で治らない患者さんを支援するカウンセラー、看護師などが必要です。 それと、住民の心の状態を把握している保健師です。看護師、保健師と連携して、治す心理療法のスキルを持つ人がいて、そこで、提供する仕組みが必要です。看護師、保健師が忙しいのであれば、そこと連携してうつ病、PTSDを治す着るを持つ心理士につなぐのです。その心理士には、臨床心理士、カウンセラー、これからカウンセラーになりたい人などです。
Posted by MF総研/大田 at 09:56 | 新しい心理療法 | この記事のURL