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でなぜ治るのか(2)非定型うつ病 [2011年12月22日(Thu)]
マインドフルネス心理療法の本
『うつ・不安障害を治すマインドフルネス
   ひとりでできる 「自己洞察瞑想療法」』(佼成出版社)
が出版されました。
  うつ病や不安障害などを治すための新しい心理療法が開発されまし た。 それを紹介した本です。本で紹介した課題を実践すると治ります 。
毎日、少しずつ実践して、脳内に生じていた変調に変化をおこ して症状が軽くなるのです。

マインドフルネス心理療法(SIMT)でなぜ治るのか(2)

●非定型うつ病が治る

非定型うつ病は、仕事関係や対人関係における不満・怒りで激しく感情的になることや疲労、睡眠 不足、その他何かの刺激によって扁 桃体が過剰に興奮すると、その興奮が、鉛 様麻痺感、過眠症状を起す領域にスイッチを入れると推測 されます。そのために、朝、起きることができず、学校、仕事に行けないのです。
 鉛様麻痺感は、メランコリー型うつ病の抑うつ症状とは異なります。前者は急性 で持続期間が長くない、身体が重く感じる、起き上がるのも難しいです。後者は、身体 は起き上がれるが、頭が重い、急に起きるのではなく持続期間が長いです。責任部位が 異なると推測されます。
 鉛様麻痺感、過眠への通路を遮断する薬、心理的ストレスのうち急に起こす不満、怒りをし ずめる効果のある薬がまだないので、薬物療法だけでは治りにくいです。
 非定型うつ病は、対人関係による急に起きる感情によって症状を頻発さ せるので、発作の回数を少なくすること、前頭前野の背外側前頭前野を活性化して 心理的ストレスに強くなることをしないと治りにくいです。長引いていた不安過敏や不安障害との併 存が多いが、不安の持続からくる自己存在への自信の低下、自己評価の低いこと(「隠れた本音」) があります 。拒絶過敏性はそこから起こりやすいので、自己の深い探求が大切です。
 他者の言葉を聞くのも、解釈する思考も、不満も怒りも 自分の作用であると自覚して、他者でなく自分が起こしていることを自覚するようなトレーニングを 重ねていきます。他者の言動や他者の幸福を比較して自分の不幸を嘆くような、自己を知らない ためによる自分で自分を傷つける実態を自覚するとともに、自己とは何かを探求して他者の 評価に左右されない自分が自覚されるると、あるがままの自己に自信を持つようになり、激しい感情 が長く続くことが少なくなります 。
 人は今生きています。今の瞬間しかありません。今の瞬間をいかに生きるか、価値崩壊にならない 強い意志作用が重要です。
 幸福そうな他者を見て自分は不幸であると自己否定の思考を起したり、 対人関係などにおいて、通常ならば起こるはずのないことがらに発作的に感情が高 まるので、現在進行形の瞬間の感情処理が決めてとなります。別な考え方を考えている余裕はありま せん。感情が高まりすぎると、理性の回路(背外側前頭前野〜帯状回認知領域)は抑制され、他の 考えに置き換える余裕がありません。感情を見て、高まらないうちに、その瞬間に、意志作用の回路 が活性化 し、不快事象(これも自己の上にあるもの)を観察し受容して合目的的行為に意識 を向けます。 そうすると、意識の対象がその瞬間に苦痛の対象からそれるので感情の高ぶるのが弱まります。激し い怒り、落ち込み、鉛様麻痺感などへのスイッチが入らないですみます。 この時には、背外側前頭前野 、前部帯状回認知領域、眼窩前頭前野などが活性化すると推測されます。
 一方、悲観的な思考、ネガティブな感情を長びかせることが少なくなるので、内 側 前頭前野、前部帯状回情動領域、扁桃体の興奮がしずまると推測されます。神経生理 学的な変化が起きるのです。
 こうした心理的反応パターンの変化と神経生理学的な症状の緩和がもたらされて、 自己の深い探求によって、このままの自己存在に満足できるようになり、他者の評 価を気にしなくなります。自己存在の見方の変化は薬物療法では起こりえないし、他の 心理療法とも異なる特徴です。 こうして、対人関係などにおいて、激しく感情 的になることがなくなって、鉛様麻痺感、過眠などにスイッチがはいらなくなります。 この発作的な症状を起す頻度が少なくなると、神経生理学的な特徴により、発作部 位への回路が消滅したり、発作部位の亢進がなくなると推測されます。こういう状況が半年から1, 2年継続するとも う、相当のストレスを受けても、発作的な部位が興奮することはありません。こうして、非定型うつ 病が治ります。

(次は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、パニック障害などです)
  • 自己洞察瞑想療法(SIMT)でなぜ治るのか
  • Posted by MF総研/大田 at 11:51 | 新しい心理療法 | この記事のURL