CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«助かった命がなぜ(10) | Main | 助かった命がなぜ(12)»
助かった命がなぜ(11) [2011年12月12日(Mon)]

NHKスペシャル 東日本大震災
 =助かった命がなぜ(11)

 東日本大震災で生き残った人に、自殺があいついでいる。一見、孤立していない人(家族がいる人 も)も自殺している。 11月20日(日)、NHKテレビが報道しました。
 家族と同居しても自殺、5年以上たっても自殺が起きる。

 被災者の自殺を防ぐには、どうすればいいのか、 支援者は、「生活再建」と「思いを聞ききる」ことが大切という。NPOによるパーソナルサポートと 被災者同志のささえあいが紹介された。NHKの報道内容を見て、心の病気、自殺を減少させるのに 、まだ考えられる方法を提案したい。 20年近く、うつ病の方などと接してきて、一定の効果がみられるマインドフルネス心理療法(SIMT)としてまとめた私どもは、いくつかの提案をしたい。
  • 提案1)うつ病、PTSDなどが薬物療法などで治りにくい人の治療支援
  • 提案2)うつ病の予防
  • 提案3)生活不活発病、要介護状態への予防
  • 提案4)上記を実現するために支援者をどのように育成するか
  • 提案5)上記を実現するために支援者を育成する案

提案4)上記を実現するために支援者をどのように育成するか

 被災地では、従来、数年から10年近く、うつ病、PTSD、自殺、生活不活発病などが 報告されていました。 今回は、被害が特に甚大ですので、さらに、リスクか強くなると思います。 数年から10年の長期間の支援が必要であるから、他の地区から来るボランティアではなくて、被災 地に住む専門家(医師、看護師など)と住民のかたの活動が要になると思います。 地元に住み、被災者の方の信頼があって、こころの内を開くことができる地元の方のご活動が必須で す。
 私たち、マインドフルネス総合研究所のものは、マインドフルネス心理療法(SIMT)のノウハウをも っていますので、地元で支援なさろうする専門家やボランティアの志願者の方に、このスキルをお伝 えすることができます。ただ、これまでの定型化された手法(セッション1から10)は治すための 課題を月に1、2回の指導で、あとは毎日<自主的に>できる人 に向く方法になっていますので、ご高齢のかたが多い被災地では、そのままの適用は難しい人がいる と思います。 支援者がこの心理療法の理論や精神を習得した後に、被災者の方ができるような形に翻案して、指導 の回数を多いプログラムにしていただくのがいいはずです。それを開発するためにアイデアはご提供 させていただきます。直接面談や実習の回数を多くし、手法をていねいにいっしょにやっていくプロ グラムを提供していくのがいいでしょう。マインドフルネス心理療法(SIMT)は、予防的にも治療目的 にもできるのが特徴です。
 予防的なプログラムを提供するスキル(インストラクターになる)を習得するには、1,2回の講 習で習得できます(人前で指導できる方=あがり症でないかた、人前でしゃべることが苦手ではない かた)。しかし、マインドフルネス心理療法(SIMT)による「治すスキル」を習得するためには、最低 半年ほどかかります。 禅に似た心の洞察実践が重要な治療手法ですので、理論を理解するだけではすまないために、 たとえば1,2週間で集中するような講義では習得しにくいでしょう。月に1,2回くらい講習を受 けて、支援志望者の方も、毎日、自己を深く洞察する課題を実行して身につけていくことが求められます。思考や感情 をコントロールできる深い(メタ認知的)意志作用(ワーキングメモリの中央実行系に近い心の働き )の活性化をはかります。それが、病理を起こし(起こそうとし)ている脳神経部位(HPA系、交 感神経、セロトニン神経、前頭前野など)に作用して、病気を治癒、予防するのですから。この深い (ある意味では高い位置からの)意識作用は、種々の意識作用の観察訓練によって向上しますので、 普通の人はこの手法を習得していません。新たに実習し習得する必要があります。
 マインドフルネス心理療法(SIMT)を習得されたい希望者が少数の場合、埼玉や東京の講座に参加し ていただきます。被災者の方には受講料の割引や免除があります。必要となる交通費宿泊費は自治体 や助成団体の助成金を得ることができるのではないでしょうか。もし、希望者の方が多数であれば、 当方が、岩手、宮城、福島の会場に出向いて講座(予防的なプログラムの心の健康体操指導員、およ び、治療スキルを持つマインドフルネス心理療法のカウンセラー育成)を開催します。
 大震災の被災地では、よそから来る人には、悩みをうちあけにくいという傾向がある といわれますので、私どもが、カウンセリングをしますといっても応募は少ないと予測されます。数年かかる問題ですので、私どもは、支援者(看護師、心理士など)を育成したいと思います。
  • このようなスケジュールの例で
  • 被災地支援プログラムのご提案
  • このようなチームですると支援側も楽です
     =ここには、マインドフルネス心理療法(SIMT)による支援だけを書いていますが、被災地の場合、 色々な状態のかたがおられて、この手法に向いている人は限られるでしょうから、他の手法(認知療 法、傾聴)のうまい方の協同も(してくださるならば)重要だと思います。別の記事に書きましたが 、薬物療法も心理療法の各派も、どれも限界があるのですから、広い世界を知っているわけではない 狭い自分の枠だけに閉じ込めてはならないと思います。 悪意がないために気づきにくい専門家の我執、囲い込みです。この点について、格好の本が出版され ました。もう少し考察してみようと思います。

治す理論、治すスキルのない人が長く関わって囲い込んでいると自殺されるおそれ


  • マインドフルネス心理療法(SIMT)は、うつ病やPTSD、痛みなどにこんなに効果があります
  • 連絡先のメール
    NHK スペシャル 助かった命がなぜ NHKの放送を見て提案 被災地の心のケア
  • Posted by MF総研/大田 at 17:10 | 災害とストレス | この記事のURL