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助かった命がなぜ(8) [2011年12月03日(Sat)]
 さっき、地方普及のプログラムを終えてかえってきたばかりです。 ことしはこれで終了です。今年は16回でかけました。多忙な年でした。 これから、本の原稿を完成させなければなりません。 早く出版したいです。

NHKスペシャル 東日本大震災
 =助かった命がなぜ(8)

 東日本大震災で生き残った人に、自殺があいついでいる。一見、孤立していない人(家族がいる人も )も自殺している。 11月20日(日)、NHKテレビが報道しました。
 家族と同居しても自殺、5年以上たっても自殺が起きる。

 被災者の自殺を防ぐには、どうすればいいのか、 支援者は、「生活再建」と「思いを聞ききる」ことが大切という。NPOによるパーソナルサポートと 被災者同志のささえあいが紹介された。NHKの報道内容を見て、心の病気、自殺を減少させるのに、 まだ考えられる方法を提案したい。 20年近く、うつ病の方などと接してきて、一定の効果がみられるマインドフルネス心理療法(SIMT)としてまとめた私どもは、いくつかの提案をしたい。
  • 提案1)うつ病、PTSDなどが薬物療法などで治りにくい人の治療支援
  • 提案2)うつ病の予防
  • 提案3)生活不活発病、要介護状態への予防
  • 提案4)上記を実現するために支援者をどのように育成するか
 これらはみな、数年から10年の長期間の支援が必要であるから、他の地区から来るボランティアで はなくて、被災地に住む専門家(医師、看護師など)と住民のかたがやっていただけないかと思う。

提案3)生活不活発病、要介護状態への予防

 被災された地区の方は生活行動が不活発になる傾向があります。 集まる場所、仕事の場所(農場)、娯楽の場所などが失われ、心がおちこみがち、そして雪や寒さのた め出かけなくなると、身体を動かさない。こうして、高齢者は生活不活発病になりやすい。 内臓などの病気ではないが、足が動きにくくなり、要介護状態になっていく。  生活不活発病は、「災害による生活環境の変化をきっかけに、それまで自立した生活をしていた高齢 者が介助を必要とする状態になることをいう。」  「体を動かしたほうがいい」という啓蒙活動のほか、集まれる場所を作って、大勢で楽しく身体を動 かすプログラムを行っていくのがいい。介護予防体操、脳活性化トレーニングなどをインストラクター のガイドを受けながら行う。インストラクターは一般住民が簡単な教育を受ければできる。一つの地区 に数人いれば、交替で行って毎日、提供することが望ましい。 被災者同志がささえあい強力な効果のあるプログラムになる。
 医師、保健師、精神保健や介護関連組織のスタッフは本来の業務にきわめて多忙であり、こういうプ ログラムを提供する余裕がない地区が多いだろう。ところがこれは、ボランティア、地元の有志ができ るので、やっていただきたい。インストラクター自身も体と心を動かすので、自分のためにもなる。他 者のために動くことが自分のためにもなる。

(続)どんなふうにして支援者を育成するか
NHK スペシャル 助かった命がなぜ NHKの放送を見て提案 被災地の心のケア
Posted by MF総研/大田 at 22:25 | 災害とストレス | この記事のURL