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助かった命がなぜ(3) [2011年11月19日(Sat)]

NHKスペシャル 東日本大震災
 =助かった命がなぜ(3)

 東日本大震災で生き残った人に、自殺があいついでいる。一見、孤立していない人も自殺している。 11月20日(日)、NHKが報道しました。

 東松島市の保健師さんの活動を通して、被災者の苦悩を紹介した。被災者の心の状態を聞き取り調査 した。15,500人のうち1,230人に、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の傾向を示して いることが判明したという。「死にたい」と漏らす人もいた。最も大きい問題は、失業や住宅の再建な どの経済的問題だった。深刻な人を保健師が時々訪問してケアしている。
 想定と違って、家や仕事だけではない大切なものを失って、心を痛めていることがわかった。一律の 対策をとりにくい状況であるという。

かなり、違うケースが二つ紹介された。
  • (D)80才の女性
     はげしい喪失感におそわれている。実家のお墓を流されたことで、心を痛めている。そこにはいって いた父母を思うと悲しい。眠れない。夜のお酒がふえている。
  • (E)66才の女性
     家、職場、仲間を失った。 家族は無事で、仮設に入らず、夫婦で2階にすむが、荒涼たる風景。 470軒あった町に戻ってきたのが28軒。荒涼とした風景をみて、胸がしめつけられる。戻った人た ちが集まってもさびしい会話。うつ気味。「時間がありすぎて、何もできない。何だろうなって・・。 」
 (E)の方の「何もできない。何だろうなって・・」何もできない、うつなのだろう。 その抑うつ、無気力などは不思議な感覚でうつ病になった人でないとわかりにくい。
 保健師の方が訪問してケアなさっている。とついでいたときに持ってきた箪笥が失われたことを嘆く 人もいる。「一人一人が根っこで大切にしていたものがちがう。それぞれに違うので対策がうちにくい。」 よく、話を聞いてあげることが大切という。

 住宅とか雇用とか経済的なことではないことで、苦悩される被災者には対策がとりにくい。 かけがえのない、家族の死亡、お墓、仲間、自分の大切なもの。かけがえがないので、もう復元できない、支援の対策がとりにくい。こういう喪失は、薬でも、悲しみは続き、とりもどせないので回 復が難しい。話を聞いてあげるのは、地元で信頼されている保健師、医師、看護師、民生委員などのかたが向いている。
 中越地震では、5年以上たってからの自殺も多かったそうで、長期的な対策が望まれる。
 初期のころは、よく話しをきいてあげ、うつ病を悪化させないようにして、治療も受けて、それでも、慢性化してきた時に、認知行動療法やマインドフルネス心理療法でないと治りにくい方が多くなってくるでしょう。本当は、初期から心理療法でもケアするのがいいのですが、その カウンセラーは少ないでしょう。3県ではどういう計画があるのでしょうか。

(続く) 
NHK スペシャル 助かった命がなぜ NHKの放送を見て提案 被災地の心のケア
Posted by MF総研/大田 at 19:22 | 災害とストレス | この記事のURL