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うつ病の改善例・手記を見て [2011年10月20日(Thu)]
うつ病の改善例・手記を見て
 =マインドフルネス心理療法(SIMT:自己洞察法)によって症状が改善した事例

 うつ病、不安障害などが薬で効果がなく、長期間苦しんでおられた方でも、マインドフルネス心理療法 (SIMT)で治ることがわかりました。2005年に、「せめて、2015年までに県に1か所は心理療法のセ ンターがあり、自殺が減少している」ようになってほしいという (⇒こちらに) 夢を描いたのですが、はるかに遅れてしまいそうです。 うつ病や不安障害が治らないと自殺がありえます。 いまもなお、毎年3万人以上の尊い生命が失われていき ます。うつ病の治療を受けておられるのに死んでいかれます。

 薬物療法が効果なく、直前にも自殺しかねないほどの苦しみの中にあったうつ病の方も、心理療法で治る 人がいます。 この方は、発病後、薬物療法の効果がないことがわかって半年で心理療法を開始したことがよかったようで す。早く回復したのは、発病後、治療期間が短いためでしょう。
 ただし、5年、20年もうつ病で薬物療法を続けるが効果がなく、薬を服用し続けていた人も、心理療法 で治る人がいます。薬物療法の期間がどのような年限であろうとも、心理療法は、背外側前頭前野、前部帯 状回などワーキングメモリ(作業記憶)の回復となり、うつ病や不安障害の治療効果があるようです。 心理療法を受ける期間が、1年から1年半かかりますが。
 こうした心理療法を受けることもできず絶望して、死んでいかれる方がおられます。毎年3万人以上の方 が自殺されます。何割かは心理療法で治るはずの方たちだったと思います。 心理療法さえ受ければ、自分の家族が死なないですんだかもしれないと思うと、悲しみや悔しさがつのるで しょう。この世に生を受けることは、まことにまれなことです。せっかくさずかった貴重な命、命ほど大切 なものがあるでしょうか。うつ病という病気が自殺させます。治療法さえ提供されれば救われる命です。不 安障害、パーソナリティ障害、依存症、統合失調症、がんなどにも抑うつ症状が伴い、自殺が起こることが 知られています。 自殺までしなくても、うつ病で挫折して治らず、やむなく進路や職種を変えたり、復帰できず 無念に涙する人も多いのです。 うつ病さえ治れば、パニック障害さえ治れば、実現したい夢があるのに・・・。 心理療法があれば、助かる命があります。 国は心理療法を受けられるように予算をさいてほしいです。次のような対策がとれないものでしょうか。 コストがかかりますが、薬物の投与期間が短くなって、薬価、投薬の指導が減少して、保険の財政にはある 程度相殺されます。何よりも、治って復帰する人が増える、自殺が減少するという国民にとっては幸福です 。

うつ病の心理療法の認定医師・認定看護師
  • 医師や看護師が心理療法を行う場合、診療報酬をあつくすること。薬物療法と心理療法の併用を今より以上にあつく、 保険扱いでできるようにすること。
  • 医師、看護師に心理療法を教育すること。(うつ病の治療支援スキルならば、毎月1回、半年の教育で可能)
  • 薬物療法を開始して、1年(半年がいいのか)たっても症状が軽くならない患者さんは、 そのことを証明する書類があれば、格安で心理療法を受けられる制度を作ること。 その財源は、国や県の予算をあててほしい。
  • なお、心理療法は、認知療法だけでは不十分です。種々の精神疾患に認知療法には限界があることが、欧米のマインドフルネス心理療法関連の書物で指摘されています。 認定医師・認定看護師には、第三世代の認知行動療法(=マインドフルネス心理療法)も教育すべきです。種々の思惑にとらわれずに、患者さんの立場から、とにかく治療効果の高い心理療法を研究、開発、実用化すべきです。
 マインドフルネス心理療法は、認知的手法を用いませんので、残念ながら認知療法を習得し、推進している組織では行うことはできません。認知療法(第二世代)とは全く別の心理療法ですから、そのスキルを持つ人でないと推進できません。
 公的な保険福祉の組織や既存の専門家団体が対策をすすめてほしいですが、そこが価値を認めて、スキルを習得するようになるまでには、かなり時間がかかるかもしれません(やっと認知療法者の育成が開始されたばかりですから)。それまでは、 次のような別の民間主導の対策が考えられます。従来の手法では限界があります。効果ある治療法を 開拓していく人たちによってすすめられるものです。 マインドフルネス心理療法に関する多くの 著作の翻訳、研究を開始した人たちの志をひきついでいくものです。 効果が高い(アメリカの研究者が臨床試験で確認) ので、研究段階から実用化の段階に入るべきです。 当研究所でも多くの人に実習してもらって効果を確認すみです。
  • (A)先駆的な心理療法を開発したいという大学、看護学校で、これをすすめて、認定の医師、看護師、認定心理士を育成する。
  • (B)うつ病、不安障害などを治療して、自殺減少に貢献したいと心を寄せる人 (その県の人がその県のパイオニアに) が、NPOを作り 一般からの寄付金による活動をすすめる。寄付金を財源として、 支援者(心理士、スタッフ)を育成して、患者さんに心理療法を提供すると報酬を支払う。 寄付金がなければ、カウンセリングの相場として、患者さんの自己負担は、5千円から1万円ですが、寄付金があれば、無料から2 千円程度ですみます。
     薬物療法を開始しても症状が軽くならない患者さんに、寄付金を財源として、安い自己負担でマインドフルネス心理療法を提供していく。
  • (C)独立のカウンセラー、心理士のかたが心理療法を習得して、提供すること。 すでにカウンセラーであるかたが、うつ病、不安障害を治す心理療法がなくて、クライアントのかたを治してあげられていなかった。そういうカウンセラーの方が、 ご自分のスキルを向上させて、この領域で貢献したいと思うかたが おられるはずです。 マインドフルネス心理療法でかなり治るのです。地道なトレーニングで、背外側前頭前野、帯状回、眼窩前頭前野、海馬、HPA系(視床下部ー下垂体ー副腎皮質)、扁桃体、パニック発作、鉛様麻痺感を起こす部位などに変化が起きるようです。
    独立のカウンセラーのかたが行う場合、 患者さんの負担は、通常のカウンセリングの費用になるでしょう。 5千円から1万円です。10−20回で軽くなるでしょう。 多くのカウンセラーが活躍しておられますが、うつ病、不安障害を治したい患者さんがおられるので、一般のカウンセリング費用でも受けたい患者さんがおられます。 市町村が一部を補助してくれればいいのですが、寄付金、助成金をあてにしないでもカウンセラーが提供していきます。 一生、服用しなさいといわれた患者さんが、心理療法で治って、 薬物療法をやめられるようになれば、県や市の 健康保険の財政上もいいことです。とにかく自殺も減少して、国民の幸福です。
 マインドフルネス心理療法は、うつ病、不安障害などのほか、欧米では、多くの分野に応用されています。 日本の種々の領域に適用拡大される可能性があります。カウンセラーの方が今、関係している問題にも適用できるかもしれません。
Posted by MF総研/大田 at 19:01 | 新しい心理療法 | この記事のURL