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うつ病の治療には長期間かかる [2011年07月23日(Sat)]

うつ病の治療には長期間かかる

 前の記事で非定型うつ病の治癒事例の実証データを示しました。 東日本大震災の被災者のかたも、 うつ病が深刻化すると、治るまでに、1、2年かかることを予測するデータです。 薬物療法だけでは治らなかった患者さんが、長期間、マインドフルネス心理療法(自己洞察瞑想療法=SIMT)を実行して、ようやく治癒するのです。
 最近は、不安障害(パニック障害、対人恐怖症、PTSDなど)と合併した非定型うつ病が多くなっています。東日本大震災では、地震、津波、原発の不安、将来の経済不安が強く、非定型うつ病の割合が高くなる可能性があり、薬物療法だけでは治りにくい人が多くなることが予測されます。
 データの事例は、休職、退職されてご家族の支援の元で集団カウンセリングに参加なさった。つまり、現在進行中のストレスがやや弱くなっていた。それでも、薬物療法が効かず、マインドフルネス心理療法でもこんなに長期間かかった。
 被災者の方は、強いストレスが家族全体に現在も持続しています。多くのうつ病、自殺が予測されます。うつ病は、休養、服薬で治りやすいとも言われます。 休養というのは、うつ病の発症の要因となったストレス(職場、人間関係など)から距離を置いて心身とも休息することでしょう。 ところが、被災者のかたは、心の休養ができません。強いストレスが持続します。薬で追いつかない人が出てきます。カウンセラーなどの支援が必要です。
 市町村、国、医療機関、うつ病、不安障害の関連の研究機関、大学、心のケアのNPOの対策が必要です。国や自治体は、原発問題の終息、 経済復興支援、住宅支援、食の安全問題などに今は目が向いているので、 患者さんのご家族も、現地で支援してくださるカウンセラー団体、個人のカウンセラーをさがすなど、できることはしないと、公的な動きは遅いかもしれません。うつ病は深刻化すると、治るまでに長期間かかってしまいます。早期の対策が望まれます。

( SIMT: Self Insight Meditation Therapy =自己洞察瞑想療法、第3世代の認知行動療法の一つ)
Posted by MF総研/大田 at 07:38 | 災害とストレス | この記事のURL