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明日は、福井市で講演です [2011年03月04日(Fri)]
明日は、福井市で講演です。 マインドフルネス心理療法は、思考で理解するだけでは体得できない 心の使い方を身につけて、どんなことがあっても, うつ病や不安障害などにならないように 生きていくことができるようになる心の反応パターンを身につけます。 アメリカのマインドフルネス心理療法について たくさん、翻訳書が出版されていますが かなり違う心の使い方ですので 翻訳書を読んでも、わかりにくいです。 リネハンの弁証法的行動療法やアクセプタンス・コミットメント・セラピーであっても、深い背景は、東洋哲学、西田哲学のようなものです。 翻訳書が次々とだされていますが、 短期間のセミナー、体験会、研究会程度であり、 実際に一般の人向けに、治るまで臨床を始める人が現われません。 従来の心理療法とはかなり違うのです。
 昨日、NHKで境界性パーソナリティ障害(BPD)による自殺について 報道されました。従来の薬物療法や心理療法ではほとんど 効果がなくて、扱い方の難しさから、医者からも見話されている様子が報道されました。 マインドフルネス心理療法に一つである、 リネハンの弁証法的行動療法 がBPDに効果を発揮しています。弁証法的行動療法も、根底の哲学に「賢明な心」があり、 西田哲学のようなところがあります。 翻訳書を読むだけでは、習得しにくいでしょう。習得するためには アメリカに1年ほど留学することになるのでしょう。だから、翻訳書が次々に出ているのに、日本のカウンセラーがなかなか、臨床をはじめられないのです。

 自己洞察瞑想療法(SIMT)もマインドフルネス心理療法です。 昨年11月には、石川県のみなさまに講演でお伝えしました。 明日は、福井の皆様にお伝えします。
 実際に、習得なさるカウンセラーが現われてほしいと思います。うつ病や不安障害、過食症などを治すためには、1,2年の実地指導が必要ですので、クライアントのために絶対に、近くのカウンセラーが必要です。 かなりつらい心になっているのが、短期間には治りません。短期間に治るならば、ひきこもり、自殺は起こりません。かなり長い期間にわたって悩み、形成された心の反応パターン(脳神経生理学的な変調です)を治すのは容易でないのです。
 しかし、うつ病、不安障害の治療、自殺防止の心の問題を支援する方法が世界的には、ないわけではないのです。日本に、その手法を教える研究者、臨床を行うカウンセラーがいないだけです。どうして、こんなに、日本は遅れてしまったのでしょう。積極的に助言しないタイプの心理療法があまりに強く主張され過ぎたせいでしょうか。うつ病や不安障害、境界性パーソナリティ障害などは、傾聴だけでは治らないといいにくい雰囲気があったのではないでしょうか。医者が、経営的に、心理療法を提供できない診療報酬制度のせいでしょうか。
 うつ病、不安障害、パーソナリティ障害、自傷行為、依存症など、積極的に心の使い方を変えていく心理療法で治ることがアメリカでは常識のようであったのに、その流れが日本には 育たず、 ようやく最近になって翻訳書で紹介され始めたのです。心理療法のカウンセラーが日本では、育ちにくい環境(心理学系の大学でさえも講座がない)ですので、積極的助言の極致ともいうべき、マインドフルネス心理療法の普及は相当遅れるでしょう。
 うつ病や不安障害になっているけれど社会復帰できるはずの若い人、自殺しないですむすべての世代の人がいます。何割かは、治して、社会復帰し、自殺しないですぬのに。
 全く、どうして、こんなに心理療法が遅れてしまったのでしょう。残念です。
Posted by MF総研/大田 at 19:42 | 私たち | この記事のURL