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薬物療法で治りにくいタイプの「うつ病」 [2010年01月27日(Wed)]

薬物療法で治りにくいタイプの「うつ病」

 うつ病や不安障害が長引いていると、苦悩が深まって自殺が起こりえます。うつ病や不安障害になって薬物療法を受け ても治りにくい人がいる割合が高いということは数年前から報告されていました。
下記のような記 事があります。
 ついに、今年、抗うつ薬は「非常に重症」という段階を少し軽くする効果があるにとどまるという研究報告がありました。 では、完治まで至った人が2−3割いるのはなぜかという疑問があるでしょう。そういう人は、薬以外に何かをした可能性があります。運動、料理、ボランティア活動、カウンセリングを受ける、行動的になる、呼吸法、規則正しい生活(早寝、早起き、朝ごはんを食べる)に変えた、などです。そういう、何か前頭前野や帯状回、海馬などが活性化することをやったために完治した可能性があります。
 アメリカ、イギリスなどでは認知行動療法やマインドフルネス心理療法でうつ病を 治すことをしています。もちろん、認知行動療法でも100パーセント治るわけではありません。心理療法には課題 の実行が不可欠であるためです。それでも2,3割治療効果が高く、再発防止には効果が高いことが臨床試験で確認されています。だから、心理療法を試してみる価値があります。
 日本では、認知 行動療法やマインドフルネス心理療法を安い自己負担で受けられる場所が少ないのが問題です。国 、自治体、事業所が理解して支援していただきたいと思います。うつ病、不安障害には身体症状(頭痛、胃痛など)もあって、内科を含む薬物療法によるコストが自治体の健康保険の負担になっています。一生、精神症状、身体症状を治療する薬を服用すれば、膨大な予算が必要です。副作用も心配です。うつ病が治れば、自治体にとっても家計にとっても幸福なのです。

地域の方が認知行動療法を受ける施設推進の運動を

 うつ病や不安障害、依存症は慢性化しています。ひきこもりの原因でもあります。当事者でないと動きがにぶいです。国が認知行動療法のできる対策を始めてもベテランが育つのに2,3年かかります。そちらの地域にカウンセラーが住んでくださるかわかりません。 ご家族が現地に認知行動療法を受けられるような運動を起していただきたい。

早期に心理療法の開始を

 認知行動療法、マインドフルネス心理療法は自主的な課題の実行が半年から2年続きます。逃避、回避、行動しない習慣が長期間にわたった人は、カウンセリングの課題さえも回避、さぼる傾向があるかもしれません。うつ病や不安障害は、発病後、早いうちに(半年から2年以内)認知行動療法を受けることが大切です。高校、大学で不登校になったら、早いうちに心理療法を受けるのがいいと思います。社会に出てからのストレスは学生時代よりも強いでしょうから、学生時代にストレス対処法を学び、うつ病、不安障害の再発はしない心を作っておかないと社会に出てから、うつ病、不安障害が悪化するおそれがありますから。 うつ病、不安障害、過敏性腸症候群、あがり症、依存症などは、できるだけ早いうちに心理療法を受けて、心の使い方を変えるべきです。薬物療法だけではなおりにくいので、発病したら大変長い間、苦しむおそれがあります。

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Posted by MF総研/大田 at 08:57 | うつ病 | この記事のURL