主観と客観が自己同一 [2010年01月26日(火)]
絶対矛盾的自己同一<2、主観と客観が自己同一>=マインドフルネス心理療法と西田哲学マインドフルネス心理療法の救われる構造を西田幾多郎の言葉で簡単に見ている。 西田幾多郎は<自己>を哲学的に記述した。哲学は心理療 法ではないが、マインドフルネス心理療法と似たように、自己や精神活動について記 述している。 マインドフルネス心理療法に応用できるようなところをみている。 絶対現在は主客未分現実は絶対矛盾的自己同一であるという。矛盾、対立するものがそのままで自己同一である。主 観と客観も絶対矛盾的自己同一である。主観と客観の区別を否定する。見られるもの(客観、環境 、世界)と見るもの(主観、自己)が同一である。我々が見たり、聞いたりする事実そのものは主観客観がわかれていない時である。絶対現在、今の自己におい ては主観、客観が同一である。「絶対無の場所」において、自己同一である。
マインドフルネス心理療法へ西田幾多郎によれば、私たちは自分自身を知らない。順調に行った人は自己の真相を知ることな く死にゆくのである。だが、うつ病や不安障害、依存症などになるのは、自己を知らない間に、自 己を知ることなくしては乗り越えられないほどの試練に遭遇した不幸な人である。だが、現実は矛 盾的自己同一である。不幸な人が幸福になる。自己や世界の真相、事実を知るチャンスなのである 。対象を自分と対立する嫌悪的なものと見て否定的な思考を繰り返すから、現在の事実を失って、現 在に生きることなく、思考の渦に巻きこまれているから社会生活が阻害される。 苦悩の対象はすべて、対象的に見れば客観である(実は自己根底では対立していない)。「自分はこういうものである、価値がない」というのも「対 象思惟(思考)である、客観である。客観がすべて「絶対無の場所」という自己の場所にあるもの であり、すべてのもの、苦悩も人も職場もすべて、矛盾的自己同一的に「自己」である。自己の外 にあるのでは対処法が難しいが、自己ならば対処法がある。自己の外にある他者は変えることができないが、自己の内にある他者は変えることができる。これが、マインドフルネス心理療法のポイントである。 矛盾的自己同一であるから、うつ病や不安障害の苦悩の対象を自己を空しくして、無にして、見 るのである、自己の場所にそのまま映すのである。無評価で映し、その事実を知るのである。そう すると、事実は脅威的ではない。それで、苦悩の思考の渦から離れて精神疾患が治癒する。すべてが自分に映るものとみて、無評価で映し受け入れる訓練を続ける。自分の生命である客観、世界を否定しない。 誰でも、西田幾多郎のいうような「自己」「世界」を知らない。だから何かストレスがあれば、うつ病となり自殺も起きる。60歳以降の自殺も非常に多い。自己を知らないことによる悲劇は中学生から定年後までどの年代にも起きる。すべての人が「自己」を知ることによるストレス対処法を身につけるほうがいい。 (続)
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