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抗うつ薬を飲みすぎると脳内に異変が [2009年09月29日(火)]

抗うつ薬を飲みすぎると脳内に異変が
 =NHK「うつ病治療 常識が変わる」

=第1章 ”不適切”な投薬  =症状を悪化させる多剤併用

 NHK取材班による「うつ病治療 常識が変わる」(宝島社)から、日本のうつ病治 療の現状をみます。

多剤併用のよくない理由

 詳細にご紹介すると時間がかかるのでしばらく要約で概略を理解しましょう。

NHK取材班の言葉(本より、要約と引用)

<抗うつ薬を飲みすぎると脳内に異変が>

 「田島さんは、SSRIを飲み過ぎると、脳内に異変が起こると考えている。 特に若い人や高齢者の場合、過剰なSSRIの投与によって、前頭葉(前頭前野)の働きが 抑えられ意欲に関する活動が鈍くなったり、ドーパミンという、意欲ややる気を 出す物質の働きが低下してしまうのだ。前頭葉の働きが低下すると、無気力な状態にな り、これがうつ病の症状に似ているため、抗うつ薬が効いていないと医師が誤解し、薬 の量が増えるという悪循環に陥ってしまう。
 また、うつ状態が治らないまま、SSRIとは異なる、古いタイプの抗うつ薬などが大量 に投与されると、突然、めまいやふらつきを起こし意識を失ってしまうのだ。寺田稚津 子さんは、このケースに該当する。」(P23-24)

 薬を増やされていって、さすがにまずいと思った夫が田島さんの病院につれていった 。  

 「「相当な副作用が出ていたのは事実ですね。気分も悪いし、1日中ボーっとしてい て眠い、頭が痛い、何もしたくない。立ちくらみもあって、そして”死にたい”と口に する。それから物忘れもひどくて、ほとんど認知症のようなボケたような状態が続いて いましたよね」
 稚津子さんの減薬は、およそ半年かけて慎重に行われた。」(P29)

<減薬、断薬は慎重に>

 では、薬をやめようと、一気にやめるのは危険である。

 「「多剤療法が、うつの症状をかえって悪化させて「しまう。それならば、思い切っ て抗うつ薬をやめてしまえばいいのではないか」
 読者のなかには、そう思った人も少なくないだろう。しかし、それもまた危険なので ある。現在、もっとも広く使われている抗うつ薬は依存性が強く、長期に大量服用して いる患者がこれを”抜く”のは、専門家の田島さんをもってしても極めて難しく、慎重 さが求められる作業だからだ。」(P31)

(ここから大田のコメントです)
 薬が多すぎる、副作用ではないかと思う人は、「多剤療法」の主治医は減薬を認めない、減薬療法を知らないだろ うから、他の医者をさがすしかない。特に、減薬、断薬に理解のある医師、心理士をさがしてその指導で 行うしかないだろう。心理療法の支援は、離脱症状らしいことが起きても騒がず観察し受け入 れるスキル(マインドフルネス心理療法でアクセプタンスという)をトレーニングしてから、減薬を開始する。離脱症状も不快事象の一種である。
 田島さんのほかに、減薬、断薬を指導してくれる医師、カウンセラーがどこにいるの か情報がほしいところだ。仙台の人が、仙台市の良い精神科医、悪い精神科医のリストを作っている。うつ病治療の名医のリスト作りということになる。
  (続く)
NHK「うつ病治療 常識が変わる」 まだある「うつ病、自殺対策関連の問題」
 以上がNHK取材班の本の内容ですが、この本で指摘されていない難しさを考えます。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 19:28 | 自殺防止対策 | この記事のURL