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アクセス150万に達しました [2009年09月21日(月)]
 このブログのアクセスは、本日150万を超えました。2005年9月に開始して4年でし た。主として、うつ病治療、自殺対策の問題点、新しいうつ病、不安障害の治療法、マインドフル ネス心理療法についての啓蒙を行なってきました。
 今後もご訪問よろしくお願いいたします。  150万を超えた本日、NHK取材班による 「うつ病治療 常識が変わる」(宝島社)を入手して読んでいます。これは2月22日に放送さ れたテレビ放送の内容とさらにほかの内容を加えたものになっています。従来のうつ病 の本では書かれなかった(情報を教えなかった)ものが含まれています。「常識」は専 門家の本やテレビなどで作られましたが、現実には簡単ではない、薬物療法の効果がな い人が3割、効果が一度あった人でも5割が再発、不適切な薬物療法で長く苦しむ人な ど、このブログでご紹介したことを裏付ける内容になっています。 今後、少しづつみていきましょう。

NHK「うつ病治療 常識が変わる」
  • <目次>NHK「うつ病治療 常識が変わる」
    (こちらに移しました)
    テレビ報道の内容とほかの情報を加えた本が出版された
    これまで、うつ病の啓蒙本やマスコミで紹介されたものはうつ病の”真実”ではなかった。隠されていた情報が公開され、これからは、これがうつ病の”常識”となる。
  • 第1章 ”不適切”な投薬
     症状を悪化させる多剤併用
  • 第2章 クリニック乱立の闇
     なぜ診断がバラバラなのか
  • 第3章 抗うつ薬の死角
     封印されてきた危険な副作用
  • 第4章 心理療法の壁
     医療にj心のケアが定着しない理由
  • 第5章 うつからの生還
     体験者たちが語る回復のプロセス
  • 第6章 うつ病治療の新しい”常識”
     先進医療の現場をたずねて
  • あとがき
     うつ病に強い社会をつくるために
まだある「うつ病、自殺対策関連の問題」
 以上がNHK取材班の本の内容ですが、この本で指摘されていない難しさを考えます。
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NHK「うつ病治療 常識が変わる」

本のカバーと帯です。


2人に1人は再発し、
3人に1人は薬が効かない……
”不適切”な投薬と
診断の実態!

医療現場の最前線から
最新の成果
を伝える。

抗うつ薬の投与を最優先に考えてきた
うつ病治療の常識が、今、大きく変わろうとしている。
その最前線を伝えたい。
そんな思いで私たちは、取材を始めた。
去年(08年)2月のことである。
それから1年、取材を通して明らかになったのは、
多くの現場では今なお”不適切”な治療が、
ごく当たり前のように続けられているという実態だった。
(カバー表紙裏)

    ⇒図の拡大

=テレビ報道の内容とほかの情報を加えた本が出版された

 現在すすめられている自殺対策は、種々の支援団体、関連組織が連携しあっていくと いう方向で、うつ病の人がみつかったら内科医でも治療する、治らなければ、精神科医 にまわすということが想定されています。それは、薬物療法の拡大です。
 NHKの取材のような薬物療法の実情から、これではとても不充分な対策です。うつ病が治らず自殺するとい うところは進歩がありません。
 今のままで、薬物療法の医者しか治す役割を持つ人、組織がない、この領域の改善「対策もなければ、自殺対策は不充分です。
  NHKも私たちも、薬物療法を否定、軽視するのではありません。世界的に薬物療法はみとめられています。しかし、それでも、なお、欧米では、心理療法も重視しています。
 薬物療法の適切な処方と心理療法の導入など新しいうつ病治療の対策を真剣に考えていかないと自殺者数はあまり減少しないだろ うということが実感される本の内容です。現在のカウンセラーも、うつ病の治療については不充分です。うつ病は深刻な病気であり、分析、傾聴中心のカウンセリングでは治ないうつ病が多いのです。そういう患者さんをカウンセラーが囲いこんで治療を遅らせることになる結果が医者側からカウンセリングに不信な理由の一つです。カウンセラー業界も、うつ病の治療については遅れています。
 この本を自殺対策にたずさわる人はすべて読 んでいただきたい。そしてまた、うつ病の治療法が薬物療法以外にも重要な役割を果たすこと、心 理療法や復帰プログラムを格安で受けられる制度を作っていくことをご家族も運動しな ければ、このままでは難しいことをお考えいただくきっかけになるだろうと思います。
 カウンセリングにも種々あって、うつ病に本当に効果が確認されているカウンセリング手法、心理療法は限られているので、カウンセラーのすべてを公的健康保険や公的助成の対象にするわけにはいきません。種々の団体の利害が関係するので、難しいことがありそうです。カウンセリングの公的支援の枠組み、資格創設、それに見合うカリキュラムの決定、カウンセラーの育成、臨床訓練の場の整備など全国にカウンセリングを受けられる仕組みができるまで相当の期間がかかるでしょう。現在でさえも、大都会以外の地域には、精神科医がいません。うつ病の治療ができるカウンセラーはなおさら少ないでしょう。
 うつ病、不安障害、アルコール依存症などの方がおられるご家族にもこういう実情が伝 わり、数年は待てないという方は、うつ病の治療に詳しいカウンセラーの方々と行動を起こされることを願 っています。

NHK「うつ病治療 常識が変わる」

 ほかのテーマの連続論考も途中になっているものがたくさんありますが、
    NHK「うつ病治療 常識が変わる」
というテーマのほうを先にすすめます。国、自治体、公的機関、民間団体、家族、本人のうつ病、自殺対策の方向に影響する重大な内容だからです。 その内容には、医者や家族から苦情や叱りや意見があったそうです。

NHK取材班の言葉(本より)
 「腹を立てた医師がいらっしゃったというのも理解できる。しかし、だからといって問題点を指摘しないというのは正しくないと思う。」(同書、プロローグ)。

 うつ病は深刻な「病気」です。がんでも、患者さんの症状をきくだけ、検査するだけ、発症の原因を分析するだけ、診断するだけではありません。治療します。種々の治療法を行います。うつ病だって、一定の期限目標の介入をして治るという理論と実際の効果がある「療法」による「治療」を必要とします。うつ病が治らないと自殺が起きたり、長期間、社会生活が障害されます。

 無視・傍観・軽視・放置・見放される人の苦しみをうきぼりにする、隠される不都合な情報をあきらかにする、都合のよい情報だけを伝える姿勢は患者さん本位の医療ではないこと、薬物療法以外の対策も重要であることなどを指摘する。自殺が減少しない原因の本質をもれなく明らかにしていくこと、これまで推進してきた当事者さえも問題点、スキル不足、情報隠しを批判する。これこそ、マスコミの責務でしょう。
 医療界、カウンセリング業界、製薬会社、また、そういう関係者よりの公的私的団体からは反感をもたれるだろう。だが、うつ病を治し自殺対策をもれないようにし、現在と未来の患者さんのために、スポンサー、協力をあおぐ団体からの思惑を気にする組織では踏み込みにくい領域の問題点をあきらかにした本です。
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 21:22 | 私たち | この記事のURL