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自死は病死である [2009年09月07日(Mon)]

自死は病死である

 せっかくめぐまれた一度しかない人生。どこに自分から喜んで死ぬ人がいますか。病気による死です。
 自死は病死です。うつ病やパニック障害、対人恐怖症、心的外傷後ストレス障害などになったのに医者が治せないからです。薬物療法が不充分だ からです。薬物療法は完治率が高くない。再発が多いです。そして自死が起こります。 ライフリンクの調査でも明確でした。ひと月以内に62パーセントが相談に行っていた。そのうち53パーセントが精神科医の、23パーセントが他の医者の治療を受けていたのに、死亡された。 アメリカでは自死率が高くはない。薬物療法がだめなら心理療法があるから です。うつ病には心理療法も同等以上の効果があること、再発予防にすぐれていることがわかっています。日本は、うつ病の治療に薬物療法だけを推進した政府の責任があります。
 うつ病になっても自死しない人もいます。一部の人が治るからです。自死なさったの は医者にかかったのにうつ病が治せなかったからです。がんや心臓病だって治らなければ死亡し ます。うつ病も医者にかかっても不充分な薬物療法のみだからです。うつ病が治れば、発病のもとになった要因に立ち向かう精神がもどります。支援を求める心も生まれます。うつ病がひどいと、何もできず、絶望の心になります。自分の根源的な絶望があります。うつ病さえ治れば、自死せずに、生きる方策を考えていくはずです。
 医療には医者以外の関係者、たとえば、理学療法士、作業療法士などの制度があるのに、うつ病の心理療法ができる補助者の制度も作らなかった。心理療法を普及させる対策をすすめなかった。とにかく、うつ病の領域には、対策の遅れがあります。
 うつ病さえ治れば、上流の問題に取り組むこころもできた。うつ病になると思考、判断、行動の力が極端に落ちるから上流の問題にとりくめない。だから自死する。うつ病さえ治れば、問題解決に向けて行動できるのに、自死しないですむのに。
 自死は病死です。国の政策の遅れです。自死遺族、うつ病のご家族が肩身の狭い思い をする必要はありません。国がうつ病の治療法の開発の重要性を認識せず、治療法の開 発の政策を導かなかったせいです。国会議員も怠慢でした。マスコミはなぜ、このこと を指摘しなかったのでしょうか。NHKがわずかに1回、勇気ある医者の本音、心理療法を重視する欧米の様子を報道し ました。その後、続いていません。民放はこれを指摘しません。
 心理療法でも、認知療法やマインドフルネス心理療法でないとうつ病は治りにくいです。 病理モデルです。傾聴型の心理療法では治る原理、治る保障がありません。 これまで、この心理療法、カウンセリングは盛んでした。それでも自死を止められなかった。アメリカのようにうつ病の治癒の確率が高いと確認された心理療法を普及させることが大切です。非定型うつ病やパニック障害などが治らない人が多いのですが、対人関係や不安を拡大していく心の使い方を変えないとなかなか治りません。薬だけでは治りにくいという情報が国民に教育されていません。予防の対策もありません。
 このままでは、うつ病になる人が止まらない、うつ病になってしまったら薬物療法でも従来の心理療法でも治らない人が増加してしまいま す。情報をすべて開示して、国民の利益を守る政治がおこなわれてほしいです。そのた めに、困っている人が団結する必要があります。
 自死は病死です。うつ病による死です。治療法が不充分だから起きた犠牲者です。この視点を欠いたら、一部の関係機関が利益を得て、多くの国民の自死がとまらないでしょう。
 認知行動療法ならどれでもいいわけではありません。うつ病に効果のある心理療法は予算をつけてもすぐに普及できるわけではないのです。うつ病の治療が得意な心理療法者が全部の県に育成されるようになるには数年かかるでしょう。また、確かな収入が保証されないと既存のカウンセラーはこの領域に参加しないでしょう。
 今、ライフリンクの提案により上流の要因の分析に基づく改善対策が始まろうとしています。そういう視点からの対策がすすむと追い込まれる人が少なくなり、うつ病、自死は減少していくでしょう。しかし、社会的要因によらないで起きるうつ病(身体疾患、家庭の不和、対人関係など)はどうしても避けられないでしょう。いじめも、無視、傍観も大人社会、組織に多いです。組織間の対立不和も多いです。被害者が出ます。 薬物療法で治らないうつ病は残りそうです。
 経済的要因の対策にとりくむ対策に眼が向けられて結果のうつ病を治す心理療法を普及させる対策がありません。最後のとりでが薬物療法の医者に暗黙の想定があります。精神科医も多くの患者をかかえて過酷です。

 政府がこれに気づき真剣に心理療法の普及の対策を開始しても数年かかるでしょう。それまで、家族がうつ病になって、薬物療法でも従来の心理療法でも治らなくていいのでしょうか。どうすればいいのか、真剣に考える人が行動するしかないのではないでしょうか。

「家族の自死を防止するための新しいうつ病対策の準備会」

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  • Posted by MF総研/大田 at 19:52 | 自殺防止対策 | この記事のURL