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自殺のリスク・アセスメント [2009年07月16日(Thu)]

自殺のリスク・アセスメント

   がん患者さんは、入院中でもうつ病を合併して自殺する人もいる。  財団法人「日本医療機能評価機構」は、院内自殺予防対策を提案している。その中に、「自殺のリ スク・アセスメントのためのチェック・リスト」がある。 16項目があげられている。
 よく見ると、これは病院内自殺のみにとどまらず、すべての自殺の危険因子のチェックリストにな っている。
 15番が、がんやその他の難病や介護状態にあることである。その苦痛から、うつ病⇒自殺のリス クがある。
 こういう16項目があると、うつ病になっている可能性、あるいは、今後、うつ病になっていくリ スクが高い。これの一つでも該当すれば、うつ病への進行防止の学習を受けたほうがよい。うつ病、 自殺の予防は、従来、軽視されてきたが、すべての家族にとって重要な時代になった。仕事のストレ ス、がん、介護状態(認知症、身体不自由)、親しい人との死別は、すべての人に起きる可能性があ る。ということは、うつ病、自殺のリスクはすべての人の問題である。軽視していると悲劇が起きる かもしれない。
 さらに、介護状態(認知症、身体不自由)は、有酸素運動、人との会話、筋トレーニングなどで、 遅らせることができることがわかった。介護状態、うつ病には、身体症状(頭痛、腹痛、胃かいよう 、不眠など)も伴うことが多く、家庭や自治体の医療費の負担を大きくしている。学生がうつ病にな ると不登校、退学のリスクがあり、その後、一生、心の弱さにおびえる。 働き盛りの人がうつ病になると仕事ができなくなり、種々の身体症状でも苦しみ医療費もかさむ。質 の高い生活、経済的負担の軽減のために、心と体の健康のための対策は本人にも家庭にも自治体にと っても大切である。
Posted by MF総研/大田 at 09:43 | がん・ターミナルケア | この記事のURL