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(18)こういう時こそ「心の免疫力」の向上の実践 [2008年12月25日(木)]

(18)こういう時こそ「心の免疫力」の向上の実践

経済環境が厳しくなっています。
働きながらマインドフルネス心理療法の実践を続けている方はしっかり治していただきたいです。症状を 悪化させて退職にならないように。退職すると新しい職場への再就職が厳しい時代になりましたから。
 病気のために退職した人も、治さないと再就職する意欲が起きないでしょう。中途半端だと再就職しても再発するおそれがあります。
 しっかり呼吸法などの課題を実践してストレス対処法を習得して、厳しいストレスを乗り越えていただきたい。
    (セッション(8? 13?)の課題を4〜6週間実行したら、ご連絡いただきたい。継続しましょう。)
 これまで私がおこなってきた臨床経験によって、マインドフルネス心理療法も症状が軽くなったからと中途半端で課題をやめると再発している人が多いです。3−6か月で軽くなりますが目覚めた神経連絡路が再び眠ったわけではなくて、抑制の神経が活性化(呼吸法の効果)して症状が起きるのをおさえるようになっためであると推測しています。この押さえ込みの期間、呼吸法などの実践を続けて充分に長い期間(2年くらい)発作の神経連絡路を通過させない(症状を起こさせない)でいると、再び眠った状態になって完治すると推測しています。眠った状態とはシナプスが変化するということです。こうなると、多少のストレスでは再燃しません。
 症状がなくなっても呼吸法などの課題を2年間は熱心に行うことが大切です。カウンセリングに行かなくても自分で実行すればいいのです。自分で実行できるように正しい方法を学ぶ期間が約3−6カ月かかります。習得できる期間は本人の適性、症状の程度、罹病期間などによって変わります。
 薬物療法で長い間、治らなかったうつ病、パニック障害、社交不安障害(対人恐怖症、社会不安障害)、心的外傷後ストレス障害は重症です。難治性です。重症、難治性の疾患は、電話やメールでは治すのが困難です。面接のカウンセリングが必要です。強いストレスで起こり、長く治らず、死にたくなるほどの重い疾患が簡単に治るとは思っていただきたくありません。ご本人もカウンセラーも相当の努力を必要とします。メール相談、電話相談だけでは治すことは困難です。こういう人を支援するNPOも必要なのです。自殺防止活動に電話相談だけでは不足です。うつ病ばかりでなく、パニック障害、社交不安障害(対人恐怖症)、心的外傷後ストレス障害などが治らないとうつ病を併発して自殺したくなります。
 雇用問題、多重債務問題ではなく、過労問題や種々のストレスそのものは治療生活にはいったのでストレスそれ自体は軽くなっているのに、うつ病そのものが治らない人も多いのです。こういう方にはストレス軽減の相談は意味がありません。治療支援が必要です。多くの人がこの状態に入り、復帰、再就職が難しくなります。
 長期化、重症化した疾患は電話だけで治すことは困難です。こういうことも理解してもらって、そういうNPO活動を促進、支援していただきたいです。ストレスを軽くする社会対策的な支援(雇用、生活支援、多重債務支援など)と、メンタルヘルスの方面からの支援(本人のストレス対処、治療支援)と両方からの支援が必要です。後者の活動をする団体が少なく、重要性が理解されていません。

 同じようなストレスを受けてもうつ病を起こしてしまう人と、起こさない人とがいます。かねてから「心の免疫力」の強い人は厳しい時期でもうつ病や不安障害を発症しない割合が高いでしょう。余裕のある時に、「心の免疫力」の活性化のトレーニングをしておくべきでしょう。備えがないうちにストレスに見舞われたら、あっというまにうつ病になってしまうことがあります。

 難治性、重症であっても、マインドフルネス心理療法で完治すると他の精神疾患にもかかりにくい心になります。ストレスに対する反応パターンが変化して「心の免疫力」が活性化するためです。来年は完治していただきたいと願っています。
<続く> (19)
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 17:25 | 新しい心理療法 | この記事のURL