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(5)うつ病の症状が現われるわけ [2008年11月04日(火)]
*** 市民どおしがささえあおう、心と命を!  ***
★うつ病、不安障害を治して復帰し自殺防止、うつ病、不安障害の予防の実践を!

◆うつ病、パニック障害のマインドフルネス心理療法<治療>

 =簡単には治らないうつ病、不安障害。マインドフルネス心理療法で治す。
 =グループ・カウンセリング

◆心の健康体操<予防>(蓮田市椿山自治会館)
 =うつ病になったら大変。仕事できない、自殺のリスクがある。予防が大切。 うつ病、自殺のほか、認知症、生活不活発病、介護状態を予防する心の健康体操の会員制クラブ。うつ病、マインドフルネス心理療法の理論などの勉強、呼吸法、脳トレー、音読、唄う、フリフリグッパー体操など。毎月2回、土曜日。
◆満足できますか。うつ病、不安障害、不登校、ひきこもり、自殺防止対策
 =誰でもありうる介護うつ病、老人性うつ病、がんによるうつ病、種々のストレスからうつ病、自殺

(5)うつ病の症状が現われるわけ

 うつ病になると種々の症状が現われる。うつ病になると様々な脳神経部位に変調が現われてい るが、そのうち前頭前野の機能低下に関連する症状がある。
  • 意欲がない
  • 思考力・集中力の減退
  • 無価値観
  • 希死念慮、自殺念慮=「死にたい」と思う
  • 妄想
 前頭前野は仕事の遂行に関連する重要な精神機能をになっています(第4回の図参照)。前頭 前野は作業記憶(ワーキングメモリ)、注意の集中、意欲、自発性、思考、創造、他人とのコミ ュニケーション、意思決定、感情の制御、行動の抑制、記憶のコントロールなど重要な機能をに なっている。
 うつ病の患者の前頭前野や海馬の体積の縮小、神経細胞の樹状突起スパインの傷などが報告さ れている。神経細胞のネットワークの機能不全が推測されている。
 うつ病の症状のうちには、この前頭前野の機能不全と思われる状況がおきている。(ほかに、 自律神経、体内時計、大脳辺縁系、視床下部などの変調による症状もある)

 この前頭前野の機能低下は、副腎皮質ホルモンによって前頭前野の神経細胞が傷ついたためで あることが推測される。
    ◆(A)ストレス→(B)前頭前野の思考(嫌悪・不満足系)回路が亢進→扁桃体が亢進→副腎皮質が 亢進→グルココルチコイド多量分泌→(C)前頭前野や海馬・帯状回の神経細胞傷害→前頭前野の機 能の不全→精神症状の出現
 これが、うつ病の精神症状のうち重要な症状(意欲がない、仕事ができない、会話ができない など)が現われる理由である。
 うつ病は気分障害とも呼ばれて、抑うつ症状が中心的な症状であるために気分さえよくなれば復帰してもよさそうだと周囲から期待されることもあるがそんな単純な病気ではありません。前頭前野に関連する症状はなかなかもとに戻らないことが多い。それで長引きます。

 先走って、治療、予防について結論からいうと
 治療して完治させるためには、(C)前頭前野や海馬・帯状回の神経細胞の傷害が回復することが 必要である。そのために薬物療法、心理療法を受ける必要がある。免疫と異なり自然治癒は望め ない。薬物療法は6,7割の患者に効果があるので、第一に薬物療法を受けるべきです。心理療法はトレーニングがあるので面倒です。薬物療法は患者にとってやさしい。規則正しい生活をして薬を服用すれば治る人が多い(6,7割)。
 薬物療法で効果がない患者は心理療法を受けるとよい。心理療法の治癒率も高い。うつ病に効果がある心理療法は認知療法、マインドフルネス心理療法がある。
 予防、すなわち、うつ病にならないようにする予防は3つの方面から考える
  • 1)社会的、国の政策的な改善施策(政治的社会的メンタルヘルス対策)
  • 2)組織的にストレスを軽減する対策をすすめる(組織におけるメンタルヘルス対策)
  • 3)個人のストレス対処の心得(個人的メンタルヘルス対策)
 3)個人的な対策の一つであるストレス対処の心得は
(A)ストレス→(B)前頭前野の思考(嫌悪・不満足系)回路が亢進のところを変えることである。 つまり、ストレスがある状況にあっても、ストレス対処法で切り抜けることである。薬物療法は 予防には無力であろう(再発予防のために長く服用する人もいる=「完治していない」という心理的ストレス、前頭前野などの脆弱性をかかえる)。 心理療法系の心得が予防法になる。認知療法はストレスにあった時に認知 (考え方)を変えるようなトレーニングを提案する(治療には使えるが予防には難しいかもしれ ない)。マインドフルネス心理療法では、ストレス事象に対する心の使い方をトレーニングする 。おもに、マインドフルネス(嫌悪の思考ではなく大切なものに意識を集中させるトレーニング )とアクセプタンス(不快なストレスを無評価で観察し受け入れるトレーニング)のトレーニン グである。
<続> (6)
連載<働き盛りのうつ病予防・概要>
 =マインドフルネス心理療法の視点より
 =働く人のうつ病、自殺を防止するために
    (「働き盛りのうつ病予防・メンタルヘルス」講演の詳細なテキストがありますが、その要点を抄録し ます。講演はご依頼により行います。)


Posted by 埼メンタル協会/大田 at 07:02 | うつ病 | この記事のURL