CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«非定型うつ病のモデル図 | Main | 不安障害の不安・恐怖(2)»
不安障害の不安・恐怖 [2008年03月20日(Thu)]

不安障害・非定型うつ病の不安・恐怖

 不安障害や非定型うつ病に、不安発作がある。不安恐怖は、無意識に起きる速い経路がある。すばやい経路が活 性化する。だが、それを意識した後、意識で、その危険性を評価して、社会生活を回避しなければ、心の病気ということにならない。
 不安障害には、パニック障害、特定恐怖、PTSD、対人恐怖、全般性不安障害などがある。不安、恐怖におびえて、不登校、ひきこもり状態になる人が多い。 不安障害、不安発作の克服、治療について、マインドフルネス心理療法の治療方針を考えてみたい。

不安恐怖の2つの経路

 不安障害(パニック障害、特定恐怖、PTSD、対人恐怖、全般性不安障害など)は、あるもの を危険とする不安、恐怖の反応がおきる。有害な刺激(怖がるべき対象)を恐怖ー不安反応と結び つける連絡がきわめて速やかに形成され、以後は延長意識の外側に保持される。以後は再び同じよ うな刺激に遭遇したときには、意識的に認識される前であっても不安恐怖システムはただちに自動 的に活性化される。すなわち、考える前に不安恐怖が起きる。扁桃体からPAG(中脳水道周辺灰白質 )に至る「速くていいかげんな経路」によって媒介され、皮質的な意識がまったく排除されるよう なものです。このような経路の存在は、患者がある種の状況においてなぜだかわからないが (「抑圧された」過去の経験や他の無意識的な連合に基づいて)不安を感じることがあるというこ とがどのような仕組みによるのかを説明するのに、重要な示唆を与えます。
もうひとつは、より遅い経路で、この経路には(エピソード記憶で決定的に重要な役割を果たす) 海馬の皮質組織が含まれています。このことによって自伝的自己は起きたことを意識的に認識し、 そのことを振り返ってじっくり考えることができるようになるのです。
(「脳と心的世界」マーク・ソームズ、オリヴァー・ターンブル、星和書店、196頁)

連合が形成されると消しにくい

 このようなタイプの連絡がいったんつくられると、これらの連絡は消すことができません。 有害な対象、場所、あるいは状況が「危険な」ものというFEARシステムの目録に組み込まれたとい う事実は決して消すことができないのです。」
 「このような状況下になれば、いったん恐れるべきものとなった対象にくり返し新たに暴露され ることによって、完全な不安発作(圧倒的な戦慄の感じ、身動きできなくなること、逃避すること 、隠れること、動悸、呼吸促迫など)がずっと起き続けるようなことは、非常に具合が悪いでしょ う。」
(同上、197頁)

前頭前野眼窩部が抑制

 このような恐怖システムとの結びつきは消えないが、出力を抑制することができる。前頭前野である。
(続く)
Posted by MF総研/大田 at 23:15 | パニック障害・PTSD | この記事のURL