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「精神科医は信用できるか」(9) [2008年02月22日(金)]

「精神科医は信用できるか」(9)

 =うつ病の予防にお金をかけよう

 「精神科医は信用できるか」(1)という本が出版されました。うつ病が薬物療法でなおらなかった 場合、もう精神科医には他の方法がないこと、医者が心理療法を行なうことがないわけ、さらに、 カウンセリングでさえもあぶないものがあることなどを、精神科医の和田氏が紹介しています。 うつ病が治らないとか、自殺する人が多いが、精神科医は薬物療法しか学習していないから、精神 療法は提供できないことも記載されています。
 それでも、よい精神科医はいるので、さがすための情報も記載されています。
 自殺が毎年3万人、これが9年も継続していることにも影響していると思います。
 和田氏の指摘をいくつか、みておきましょう。自殺防止には、精神科医以外の人も真剣になって 活動しないといけないわけが、わかります。

(9)うつ病の予防にお金をかけよう

 和田氏は、うつ病になって重い段階になってからだと、何カ月も休職することになって、ひどい 状況になり、治療が大変だから、予防に、お金をかけようと呼びかけておられる。
     「「心の病」も早めに手を打つことが大切なのは明らかだ。早い段階で精神科医に相談していれ ば症状が重くならずにすんだであろうケースは、がん患者と同じようにいくらでもあるのだ。
     そして、うつ病も決して特別な病気ではない。がんや高血圧や糖尿病などと同様、ある年齢をす ぎれば誰でもかかる怖れのある病気だ。だとすれば、人間ドックや健康診断を受けるように、うつ 病の予防にお金や手間をかけてもいいだろう。」(182頁)
     「日本の場合、予防のために精神科医を使うのは難しく、健康な人がカウンセリングを受けると すれば臨床心理士ということになるが、それでも「心のケア」にお金を使うことには大きな意味が あるだろう。たとえ一度か二度であっても、カウンセリングというものを経験していれば、いざと いうときに相性のいい精神科医を探す上で参考になるかもしれない。」(182頁)
 うつ病になると、たいてい、1か月から半年も休職する。こんな重い病気は少ないのではないだ ろう。他の病気は、仕事を休む期間という点では、もっと影響は少ないようにみえる。死の危険も ある。年をとると、ホルモンやセロトニン神経のおとろえで、うつ病になりやすい。
 だから、予防に力を注ぐべきだ。うつ病について知っておくと、身体症状、精神症状の軽いもの が出たらすぐに、初期のうつではないかと理解して、カウンセリングや薬物療法を受ければ重症の うつ病にならずにすむかもしれない。うつ病の勉強をすべきだ。カウンセラーを訪問したりする。

 私どもは、ほぼ、毎週、心の病気予防の意味でのマインドフルネス心理療法の実習を行ない、 自殺防止・うつ病予防の勉強会を時々、行なう。こういうものを利用していただきたい。
 関西にも、この運動がひろまりそうで、嬉しい。
    (注)
  • (1)「精神科医は信用できるか」和田秀樹、祥伝社新書、2008/2
Posted by 埼メンタル協会/大田 at 18:53 | 自殺防止は医者以外も | この記事のURL