うつ病は再発が多い [2008年01月14日(月)]
うつ病は再発が多い=心理療法の活発化への運動が必要うつ病は、7割程度は薬物療法で軽くなる、治るとされるが、ただ、その 後、再発も多いことが知られている。
大うつ病性障害・単一エピソード(すなわち初発)の患者の少なくとも6 0%が2度目のエピソードをもつことが予測される。エピソードを2回 もったものが3度目のエピソードを持つ可能性は70%で、エピソードを3 回もったものが4度目のエピソードをもつ可能性は90%である。」(1)
こういう事実が現実であるから、うつ病が薬物療法でも治らずにいると、 社会復帰が遅れて苦悩を深めたり、ストレスのある出来事があると、悪化さ せて自殺するリスクがある。 こういうふうにうつ病の再発が多いから、自殺が減少しないのだろう。パ ニック障害も治らないとうつ病になる。心理的ストレスとなる貧困、過労、 いじめ、介護支援制度、育児支援制度、など社会制度の改善も重要で、治療 法の研究も重要だ。 だから、うつ病が2度目の(再発した)人は、脳に脆弱性が残っていたり、 心理的にうつ病になりやすい心理的反応パターンを繰り返している可能性が ある。 再発、薬物療法、寛解、再発を繰り返していては、仕事の継続性がそこな われ、家計や自治体の医療費がかさみ、いつまた休職においこまれるか、ま た、自殺のリスクは消えない。 対策薬物療法も効果があるが、心理的ストレスへの受け止め方が変わらないと 、それだけでは再発しやすい。薬物療法だけによらず、心理療法を受けて、 再発しないような心の用い方を習得したほうがいい。そういう心理療法を受 けることができる場所をふやすことも、自殺防止対策であるべきだ。うつ病、パニック障害が長引く人のご家族は、心理療法を受ける機会を持 ったほうがいいと思う。なければ、患者会を作って、心理療法を推進する運 動を起こしてはいかがであろうか。厚生労働省の自殺対策では、うつ病にな っても、薬物療法を受けていない人が多いので、内科医などにうつ病の診断 の再教育により、うつ病患者の発見と初期治療、精神科医に紹介した場合の 診療報酬などが対策となる。 だが、うつ病やパニック障害で、すでに薬物療法を受けていても、治らな い人、再発する人も多いのは、種々の研究のとおりであるから、薬物療法以 外の対策も必要であるのはあきらかである。他の病気については、患者、家 族団体が対策活動に熱心である。うつ病、パニック障害も、慢性化の傾向が あり、悲劇が多く、患者のご家族も動かないと、心理療法の進展の対策が遅 れるのではないかと心配である。
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