誤解だらけのうつ病治療=患者を「はげまさない」の誤解 [2007年11月12日(月)]
誤解だらけのうつ病治療=患者を「はげまさない」の誤解うつ病が治らないで長引いている人や、何年もたつうちに、自己嫌悪・絶望が強まった り、家庭の事情や職場の事情が許さなくなって、きびしい対応をとったために、悲劇が起 きている。自殺も毎年3万人以上で、その中には、うつ病になっていることが多い。こういう背景に、うつ病についての誤解がある。その一つが、家族の対応である。 「うつ病患者をはげましてはいけない」というものが、誤解されていく。 がんばろうとしたって、病気のせいで、がんばれないのだという。薬物療法がきいてく るのをまつ。この言葉は、薬物療法で効果を待つ間だけのはずである。 この言葉のせいで、うつ病患者の家族が、やさしく見守るだけで、何の助言もしない。 はらはらしてみているだけ。それで、薬物療法がきかないと、2年、数年と、効果のある ような治療行動もせず、だまってみている。 だが、上記でみたように、うつ病は、行動したほうが治りやすい。昼ごろまで寝ている と治りにくい。色々と、やったほうがいいことがあるのに、患者の意欲のないままに、全 く、何の助言もしないから、前頭前野、セロトニン神経、体内時計などの不活発な状態の まま放置される。 家族が、うつ病を理解せずに、治療効果のない行動へかりたてる(たとえば、不登校の 子を無理に行かせるとか、、治っていないのに就職しろとか、むつかしい家事をきちんとやれとか)のは、まずいのだが、病 気を維持悪化させる生活態度をあらためたり、軽いリズム運動などはすすめなければならない のだ。効果あるわけを理解させないで、きつくいうと、おちこみ、悪化するおそれがある。死にたい、と思うほど、ひどい状況ならば、強くいうことは、悲劇へのひきがねになる。時間をかけて、やさしく、理由を説明して、治るのに効果のある行動をしようと、はげますべきだ。 脳溢血などで手足が動かなくなってそのままにしていると、手足が動かないままだ。リ ハビリすると、最初は動きにくくつらいが、そのうち、動くようになる。 うつ病も、前頭前野の不活発病だから、そこをリハビリすることをしないと、機能が衰 えたままだ。前頭前野の機能である、ワーキングメモリ、集中、意欲、喜び、記憶、対人 コミュニケーションなどの機能がおとろえている。患者は、これらが回転しないので、「 ただ、見守るだけ」ならば、5年でも、回復しないかもしれない。6カ月たっても、薬物 療法が効果がなければ、行動を起こすべきだ。本当は、薬物療法を開始した直後から、朝 起き、適度の運動を併用するほうが、早く治るはずだ。 放任しないで、こういう効果あることをするように、やさしく励ますべきだ。 うつ病の人は、行動力、計画力がおとろえているので、こういう行動をする支援が必要である。カウンセリング所をさがす、カウンセリングに同行する、家族もいっしょにやる。 |


