家族にできることがあるとはうつ病と知ってから
次のよびかけをしています。
こう書いているのは、自死遺族に「あなたが気づくべきだった。助けるべきだった。」と過去の
ことをいうのではありません。
もし、そうご自分で思う<後悔、自責>のため、あるいは、ご家族が責める<他責>によって、今
苦しんでいるのであれば、生きておられるその方自体の支援のために「家族でできることがあるの
では?」ということになります。過去を後悔、責めることが「家族ができること」ではありません
。「家族ができることは」現在、うつ病や他の心の病気や家族間の不和などの悩みの支援のことで
す。
自死のご遺族は後悔や責め合いはしないほうがいいと思います。
自死は種々の要因が重なって起きているので、家族の責任ではありません。
従来のうつ病の教育、治療技術、うつ病のわかりにくさなどがあります。
- 何しろ「うつ病」は大変わかりにくい病気です。本人も悩むから調子が悪いのだと思い、「う
つ病」であるとは気がつかないような病気ですから、家族も気がつかないことが普通です。
- 学校教育でも「うつ病」について学習する機会がありませんでした。たとえ学習していたとし
ても、現実に「うつ病」になった場合、「これがあの時、学習した「うつ病」なのだ。」というふ
うには気がつきにくい病気です。
- たとえ、うつ病だとわかって、薬物療法を受けても、なお治らない「うつ病」が多いのですか
ら。家族にできることは限られています。医者でさえも治せない「うつ病」も多いのですから。
家族の責任とは言えません。
- 家族がうつ病になった原因、債務とか就職とかいうことも家族ができることには思いつかない
ことが当然です。そういう知識も持ち合わせていないことが普通だからです。最近では、支援組織
が紹介されるようになりましたが、情報がわかるとは限りません。
- たとえ、うつ病であるとわかっても、できることは限られていました。どうしたらよいか分ら
ないというのが普通以上のことです。
だから、ご家族の自死を防ぐことができなかったのは
後悔したり、責めることをしないほうがいいと思います。種々の要因が重なってうつ病になります
ので、遺族の方のせいではありません。「できることがあったのでは?」ということは現実には難
しいです。
後悔すると遺族がうつ病になってしまいます。
これからの連続記事は過去のことではなくて、現在、うつ病になっているかたの自死、自殺予防で
す。
自死遺族の苦悩、うつ病も含めて、今うつ病で悩むご家族がおられるのであれば、勉強したほうが
いいこと、ご家族のできる支援を考えています。それでも、種々の事情から、大変難しいです。た
だし、うつ病になると、思考力、判断力、行動力、情報探索力、コミュニケーション力が変化しま
すので、ご家族が心得ておいたほうがいいこと、できれば、代行すること、支援できることなどの
ヒントをつかんでいただきたいのです。もう、これ以上、うつ病で苦しむこと、自死、自殺を起さ
ないためにできることがないか考えます。
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